「畑仕事によって教わったもの」がサブタイトル。著者は三浦半島に移り住み、著作のかたわら畑仕事をしてきた。土いじりは素人だったが、見よう見まねで続けるうちにいろいろな気づきがあった。それは人生の奥深さに通じることばかりだった。
庭に20本以上のかんきつ類を植えたが、剪定(せんてい)して間引きしなければよい実はならない。サツマイモや落花生はやせた土地にしかできない。ほったらかしたほうがみごとに咲く花もある。人間も同じなのではないか。
畑仕事は動物との戦いだ。タヌキに悩まされた著者は市から道具を借りてわなを仕掛けた。すると毎日のようにタヌキが捕まった。市に引き取ってもらったが、その後どうするのか聞くと、遠くの山に放すのだという。増えすぎた動物は減らさねばならないが、今の日本人は残酷な人と言われることを好まないと著者は喝破する。
心に響く書だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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