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「偽装中流」須田慎一郎著

  あるメガバンクの行員は、こう言い放ったという。「いまメガバンク各行に中流層を意識した商品はない。そういう意味では、われわれが相手にしていない先というのが、中流、下流層なのでしょうね」
 最近、金融機関からのダイレクトメールが減ったなと感じたら、あなたはいつのまにか、中間層からこぼれ落ちているのかもしれないという。
 1964年に東京五輪が開催されたのを機に、日本の高度経済成長は加速した。それから半世紀、再び東京五輪が開催される2020年に向けて、安倍政権は盛り上がりを演出するが、それはハリボテにすぎないと指摘する。
 来る2020年はバラ色の未来ではなく、問題が山積みしている。本書ではさまざまな「2020年問題」を解き明かし、そのときに備える心構えを説く。夕刊フジで「金融コンフィデンシャル」を連載する気鋭のジャーナリストが、「人並み」であることが「下流」となる時代に警鐘を鳴らす。

書名:偽装中流
著者:須田慎一郎
発行:KKベストセラーズ
定価:1400円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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