本を知る。本で知る。

世界が注目するブームの仕掛け人は、どうやってアイデアを生み出しているのか。

 「離婚式」や「涙活」を聞いたことがあるだろうか。いまメディアに引っ張りだこの寺井広樹さんの発案だ。離婚式はまるでギャグのようだが、いたって真面目に執り行い、人生の分岐点としてけじめをつけるのには最適らしい。涙活は、離婚式から派生したもので、泣くとすっきりするという精神衛生上から来ている。涙を流すとさまざまな執着を捨てられ、気分一新できるという。
 こんな面白いアイデアを次々に生み出す寺井さんの発送術の源泉はなんだろう。それは既存の価値観をひっくり返すことだという。結婚式があれば、それをひっくり返した離婚式があってもいいという発想だ。離婚式で使われる用語は、そうした「ひっくり返しテク」を存分に駆使してつくられた。たとえばこんなものがある。

 新郎・新婦 → 旧郎・旧婦  仲人(なこうど) → 裂人(さこうど)
 ジューン・ブライド → マーチ・リバティ  新婚初夜 → 結婚終夜
 初めての共同作業・ケーキ入刀 → 最後の共同作業・指輪割り
 お色直し → お色崩し

かなりユニークなことがわかるだろう。寺井さんが用いる「ひっくり返しテク」には、3つのコツがあるという。

1. 常に反対語を思い浮かべる習慣をつける
2. タブー視しないでどんどん出す
3. 「ダメなアイデア」を100個考えるところから始める

 本書では、こんなテクニックのほかにも、アイデアを使える企画に仕上げる後づけテクニックや、アイデア出し後の「行動力」の重要さ、さらにはメディアを駆使するための「一人電通」となるノウハウ、マネタイズの仕方なども公開中です。今年こそビッグなことをやってみようよ。

書名:企画はひっくり返すだけ! 「離婚式」「涙活」を成功させたぼくのアイデア術著者:寺井広樹発売日:2015/12/17定価:本体1500円(税別)

ビジネスの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?