本を知る。本で知る。

力が湧いてきます! 海外ではたらく若き日本人の苦労体験エピソード

 編者の一人、長嶺義宣さんは、ダボス会議「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出された注目の人。輝かしいキャリアとリーダーシップの持ち主です。彼と内閣府国際平和協力本部事務局で活躍中の外山聖子さんが、世界を舞台にこれから働きたいという志高き方のために、海外で働くうえでの「仕事の基本」をまとめました。

国際NGOや国際機関で働く仲間の体験談をベースに、「決断力」「理解力」「協調力」「想像力」「伝達力」「統率力」「洞察力」「言語力」などのテーマ切りで説明する体裁をとっています。

たとえば、治安の悪い危険度の高い国で勤務することになった古本さんの体験。テロリスト組織からの脅迫に怯え、またたく間に辞任して本国に帰国した同僚がいました。予告期間が過ぎてもテロは起こらず、辞任した同僚を批判する声が上がりました。そのとき「怖いのは当たり前、家で子供が待っている。自然な感情。責めることはできない」と別の同僚。完璧さを求めるのではなく、弱さをもさらけ出すことで支え合うチームができると感じました。

国際機関で「ヒラ」職員として気楽に勤務していたら1年後に突然ユニットリーダーを任された水田さんの体験。プレゼンがうまくカリスマ的なリーダーシップを発揮した英国人上司が離任し、次は君だと指名されました。着任するとやはりスタッフたちからは格が落ちたと見られ、悔しい思いをしました。そこでユニット全体の力を出すにはどうしたらいいかと思いを巡らし、スタッフとのコミュニケーションを密にし、適切な指示を出せるように心がけました。自己主張が強くないと海外でのリーダーは務まらないというのは誤りです。部下の声に耳を傾け、チームに奉仕するのも海外では通用するリーダーシップであると感じました。

はたらく現場で起きているさまざまな困難や問題。それらを乗り越えた体験談の数々は、今のあなたにきっと参考になるはずです。
 
 
 
 

書名:世界の現場で僕たちが学んだ「仕事の基本」
編者:長嶺義宣・外山聖子
著者:国際機関で働く若手実務家17人
発売日:2014/5/22
定価:本体1500円(税別)

ビジネスの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?