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花の都パリの暗黒時代を描く「パリ警察1768」

 この物語は題名の通り、1768年のパリを舞台にしたものである。
ルイ15世の時代。
かの歴史を揺るがす大革命まであと21年という、民衆の憤まんが爆発寸前の状況下。
そんな大荒れのパリの街を取り締まるパリ警察のマレー警部を中心にストーリーは展開する。

マレー警部の頭を悩ませているのが、奇怪な性的虐待を繰り返す若きサド侯爵。
宮廷から監視を命じられている最中に、娼婦ジャンヌ・テスタルの無残な死体がセーヌ河から発見される。
まるで悪魔の拷問にでもあったかのように内臓はえぐられ、四肢はもぎ取られ、もはや人間ではなく単なる肉の塊でしかなかった。
実は、この娼婦。数年前にサド侯爵とひと悶着あったことが発覚し、復讐のために殺されたのか?

登場人物であるマレー警部、サド侯爵、娼婦ジャンヌもすべて実在し、児童集団誘拐事件など実際にあった事件もからめ、歴史の事実に見え隠れする人間の心の闇を描いている。
さらに事件の謎を解く、マレー警部自身も大きな十字架を背負っていて、最後の最後に驚愕の事実が明かされる。
光が強ければ強いほど、影は濃くなる。人間の欲望をとことん追求する真梨ワールド全開の作品だ。

【局アナnet】 岡田紀子(フリーアナウンサー、ライター) 
http://www.kyokuana.net/profile.html?id=173

      

書名:パリ警察1768
著者:真梨幸子
出版:徳間文庫
発売:2013年8月15日
定価:667円(+税)

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