本を知る。本で知る。

笑顔で何時間もスラスラ説明するバスガイドさん。プレゼンもこんなふうにできたら。

 小難しいプレゼンの技術を駆使し、パワーポイントで資料を丹念に作成し、あれもこれもと説明文を打ち込み、グラフを入れ、論理に破綻のないように、チャートに矢印を追加していく。そうして作り込んでいくと、プレゼン本番のためのスピーチの練習時間がなくなり、聴衆の顔を見ながらの説明をする余裕がなくなったり、図解が複雑すぎて、ちっとも聴衆に言わんとすることが届かないなんてことに陥る。

プレゼン内容はよりシンプルに、そして本番前のスピーチ練習に時間をきちんと割かなければ、聴衆には響かない。準備が不十分だと、緊張からの失敗も起こしがちだ。バスガイドさんは、お客さんの前に出るまでに、ひたすらシミュレーションをしながら、観光スポットの見どころの説明を暗記する。そのうえでお客さんとの会話を楽しみ、ホスピタリティを発揮しているのだ。時々渋滞にはまるなどのアクシデントも生じるが、それはまた機転の会話で乗り切る。

じつは、そのシンプルさや臨機応変の対応が、プレゼンでは重要なのだ。
では、いくつかそのプレゼンの技法を抜粋してご紹介しよう。
●プレゼンのシナリオ設計
・聴き手はどんなタイプの人たちだろうか
・どこから話を始めれば理解できるだろうか
・どんな話に喜んでくれるだろか
→具体的にテーマ、結論、重要なポイントがわかる話の輪郭(形)をつくる
●プレゼンの行き先と行程をつくる~プレゼンマップの作成
・結論 自分は何を伝えたいか。自分は何を考えているか
・目的 聴き手に望むことを明確にする
●プレゼンの論点を3つ示す
・下地づくり 聴き手に予備知識を植え付ける
・展開 知ってもらいたいことを、より具体的により詳細に
・仕上げ インパクトのある言葉なり印象を、お土産(記憶)として持ち帰ってもらう
●「4つの接続詞」を使ったプレゼンの練習
・「まず」 主張、あるいは重要なメッセージを述べる
・「なぜなら」 理由・根拠を述べる
・「例えば」 具体例を述べる
・「つまり」 主張、あるいは重要なメッセージの念を押す
●聴衆によって使い分ける「淡々型スピーチ」と「情熱型スピーチ」
聴衆が事務的に処理を行う硬い職場の人たち向けには、抑揚をおさえた直線的な「淡々型スピーチ」。逆に喜怒哀楽を普段から表に出すような熱い職場の人たち向けには、大きな声で抑揚をつける「情熱型スピーチ」。

巻末には、はとバスの現役ガイドさんインタビューを掲載。プレゼンとの類似がさらに明らかになります。

 
 
 

書名:バスガイド流プレゼン術 天才ジョブズよりも身近な達人に学べ
著者:伊藤誠一郎
発売日:2013/6/13
定価:1,575円(税込)

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