安倍政権は、アベノミクスと呼ぶ経済政策を次々に打ち出し、いまのところ円安誘導に成功し、株価も上向きです。だが、この円安株高傾向はこのまま続くのでしょうか。そもそも「アベノミクス」で、日本の景気は本当に回復するのでしょうか？ ほんとうにデフレは終わるのでしょうか？私たちは「アベノミクス」に期待をかけ、一方では実現性について懸念しています。もしまた失望することになってしまったら、どうすればよいだろうか、と。 この疑問にズバリ回答するのが本書です。では、著者の榊原氏は日本経済のこれからをどう見ているのでしょうか。いまの円安株高の傾向は続くのでしょうか。いま世界経済は底を打っており、2013年後半からは目に見えてよくなっていくだろうと、榊原氏は分析します。つまり、安倍政権はたまたま世界経済がよくなる節目で政権の座についたことになる。だから、実際にアベノミクスが効果を発揮しているのかどうかは、とりわけ冷静に分析しなければならないと述べています。 また、本書では榊原氏が選んだデータや図表を100個近く掲載し、経済の見方を読者にわかりやすく提示します。まさに、いま私たちが知りたいことが、タイトルどおり「２時間」で理解できる一冊になっています。
●書名：「データ」で読み解く
安倍政権でこうなる！日本経済●著者：榊原英資
●定価：1000円（税込）
●発売：2013年１月24日
●発行：アスコム
●サイズ：新書判
