フランスの人気長寿テレビ番組LE DESSOUS DES CARTES(地図の下にあるもの)から生まれた『地図で読む世界情勢』シリーズで、最もやさしく地政学を語る最新入門書。明快で生き生きした地図と写真、わかりやすいテキストで、世界の今とこれからを理解する鍵を与えてくれます。たとえば、世界人口。2012年に70億人を突破し、2050年には92億人になると予想されています。しかし次の世紀では100億人。急激な人口増が頭打ちになるのは、出生率が下がり始めているためです。ほかにグローバル化の鍵となる場所として、海上交通の要衝である海峡や運河をとり上げたり、貧困国が貧しさから抜け出せないわけや、世界の食料事情、なぜ祖国を捨てる人がいるのかを解説したり、国家間で緊張を生む石油や水源、消滅の危機に瀕している原住民族、生物多様性や気候変動をはじめとする環境問題などについても読み解いていきます。ユニークな切り口では、人類を分断する壁がどこに設置されているかや、宗教の分布を地図にできるのかなども考察しており、多様な視点から世界のしくみがわかります。
書名:最新 地図で読む世界情勢 これだけは知っておきたい世界のこと著者:ジャン=クリストフ・ヴィクトル他訳者:鳥取絹子発売日:2015/9/16定価:本体1800円(税別)