60代からのひとり暮らしごはんは、手軽に簡単に、おいしく楽しく。
キャリア45年、70歳の料理家・大庭英子さんが、普段自分のために作って食べているレシピをまとめた本『あっこれ食べよう!70歳ひとり暮らしの気楽なごはん』(主婦の友社)が、2023年12月7日に発売された。
料理家として、身近な材料・シンプルな調味料・誰でも作りやすいレシピを心がけてきた大庭さん。自身の毎日の食事も、基本は変わらないという。70歳になり健康面も気になってきているが、バランスにこだわりすぎて疲れるよりも、「食べたいものを食べて、健康なのが一番」というスタンスだ。
シンプルなレシピで大活躍するのが、直径20cmのフライパン。炊き込みごはん、カレー、ちゃんぽん、ホットサンドまでこれ一つで作れる。また、冬は小さな土鍋でひとり分の鍋料理もおすすめ。野菜も肉も魚もバランスよくとれる。
ひとりごはんだけでなく、大人数で食べるおもてなしのレシピも掲載。大庭さん宅では、ときどき友人を集めて「ごはん会」を開いているそうだ。ひとり暮らしだからこそ大切にしている時間だという。
「残ったきのこやもやし、トマトは冷凍」「ゆずはまるごと、レモンはしぼって冷凍保存」など、ひとり暮らしでも食材を無駄なく使い切る方法や、厳選した使いやすい調理道具も紹介。年齢とともに買い物や調理がつらくなってきた人にとって、助かる情報が盛りだくさんだ。
70歳の今、大庭さんが心も体も健康に、心地よくいられているライフスタイルもわかる本書。これから60代、70代を迎える人の、食べ方・暮らし方のお手本になる一冊だ。
■大庭英子さんプロフィール
おおば・えいこ/福岡県出身。料理家としてキャリア45年。同郷の料理家・久松育子さんのアシスタントを経て独立。テレビCMの仕事を皮切りに、雑誌・書籍・企業のメニュー開発などで活躍し現在に至る。食材の持ち味を活かし、身近な調味料を使って作る、食べ飽きない家庭料理に定評がある。ジャンルを超えた、圧倒的なおいしい料理には多くのファンがいる。著書に「68歳、ひとり暮らし。きょう何食べる?」(家の光協会)、「おいしい家庭料理の作り方」(学研プラス)など、毎年多数刊行中。本書では、「ひとりごはん」のがんばりすぎない工夫や楽しみ方をたくさん紹介している。
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