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不眠歴20年の悩みが解消 「認知行動療法」に救われた体験をマンガに

ぼくは不眠症。

 2023年10月11日、土井貴仁さんの新著『ぼくは不眠症。 眠れる夜を迎えるまでの20年』(合同出版)が刊行された。マンガは寺島ヒロさん、解説は公認心理士の岡島義さんが担当している。

表紙

 本書は、元「不眠症当事者」だった岡島さんの体験をマンガにしたもの。眠りたくても「眠れない」岡島さんは、小学生のときから「朝、学校に行く」ことに苦闘。不眠がきっかけで体調を崩すこともあり、学生時代は思うように学校に通えず、社会人になっても不眠の悩みは消えなかった。

 しかし、解決の糸口をつかめずにいた24歳のある日、岡島さんは不眠症の「認知行動療法」に出会い、不眠を克服することができたという。本書では、約20年にわたる不眠体験とその克服、そして岡島さんが「睡眠コンサルタント」になるまでが紹介されている。

眠れない幼稚園児
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人生最大の黄金期が一転......!?
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マンガ解説① 不眠のナカミを分析しよう!
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【目次】
第1章 眠れない幼稚園児
第2章 「ずる休み」疑惑がかかった小学生時代
第3章 「ついに不眠卒業!?」な中学生時代
第4章 進級ピンチな高校生時代
第5章 睡眠薬漬けになった大学生時代
第6章 人生の転機が起きた新卒時代
第7章 不眠克服体験記
第8章 不眠を克服し、睡眠コンサルタントになった

■土井貴仁さんプロフィール
どい・たかひと/元不眠症当事者。京都府与謝郡与謝野町生まれ。神戸大学発達科学部(現・国際人間科学部)卒業。幼少の頃から不眠に悩み、中学生時代には不登校、高校生時代には中退を経験。大学卒業後、教育系企業に就職するも、不眠をきっかけに退職。治療に専念する中で、不眠症の認知行動療法に出会い、不眠を克服した。自らの経験から、不眠症の認知行動療法をより多くの人が実践できる仕組みづくりに奮闘している。著書に『ベッドにいてはいけない』(弘文堂)。

■寺島ヒロさんプロフィール
てらしま・ひろ/マンガ家・イラストレーター。大分県生まれ。1996年、『まんがくらぶ』(竹書房)にてデビュー。発達障害のある2人の子どものママで、自らもASD(自閉スペクトラム症)。睡眠障害(非24時間睡眠覚醒症候群)があり、月の半分は昼夜が逆転しているため、時間繰りにはいつも苦労している。著書に『うちのでこぼこ兄妹――発達障害子育て絵日記』(飛鳥新社)、『ボクの彼女は発達障害――障害者カップルのドタバタ日記(1〜2)』(共著、学研プラス)など。

■岡島義さんプロフィール
おかじま・いさ/東京家政大学人文学部心理カウンセリング学科准教授。東京都生まれ。博士(臨床心理学)。公認心理師。専門は睡眠行動科学。日本大学文理学部卒業。北海道医療大学大学院心理科学研究科で博士号を取得。睡眠総合ケアクリニック代々木主任心理士、早稲田大学人間科学学術院助教を経て、現職。睡眠障害に対する認知行動療法の教育、臨床、研究を精力的におこなっている第一人者。著書に『1時間多く眠る! 睡眠負債解消法』(さくら舎)、『4週間でぐっすり眠れる本』(さくら舎)、『認知行動療法で改善する不眠症』(すばる舎)など多数。


※画像提供:合同出版

  • 書名 ぼくは不眠症。
  • サブタイトル眠れる夜を迎えるまでの20年
  • 監修・編集・著者名原作:土井貴仁、マンガ:寺島ヒロ、解説:岡島義
  • 出版社名合同出版
  • 出版年月日2023年10月11日
  • 定価1,760円(税込)
  • 判型・ページ数A5判・168ページ
  • ISBN9784772615440

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