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「デザートは別腹」はanother stomachじゃダメ。ネイティブは何と言う?

ネイティブにスッと伝わる英語表現の言い換え700

 「別腹」をそのまま「another stomach」と言ったら、ネイティブに笑われる?

 「とりあえず、ビールで」「お変わりないですね」「どっちでもいいですよ」......日本語でよく使う言葉をネイティブに伝わるように訳すとどうなるだろうか。2023年10月3日に、『ネイティブにスッと伝わる英語表現の言い換え700』(青春出版社)が発売された。

『ネイティブにスッと伝わる英語表現の言い換え700』キャサリン・A・クラフト 著(青春出版社)
『ネイティブにスッと伝わる英語表現の言い換え700』キャサリン・A・クラフト 著(青春出版社)

 「デザートは別腹」をネイティブが言うならどんなフレーズになるだろうか。直訳してしまうと「I have another stomach for dessert.」(デザートのための別の腹があります)。これで伝わらないことはないが、ナチュラルな表現ではない。本書いわく、ネイティブ流に訳すなら「I have room for dessert.」。ここでのroomは余地・スペースといった意味だ。

 さらに本書では、日本の学校ではなかなか教わらない、ネイティブがよく使うフレーズも紹介されている。たとえば「おしゃれ!」と褒める時、「You look gorgeous!」と言ってもいいけれど、よりこなれた表現が「Look at you!」。そのまま訳せば「自分を見てごらん!」だが、「見違えるほどだ!/すごく似合うよ!」などの意味をもつネイティブの慣用句だ。

 このほか、「そんな気をつかってくれなくてもよかったのに」「週末だとどこが空いていますか?」「お気を悪くなさらないでください」「まいったなあ!」など、日常でよく使うフレーズを紹介している。とっさの表現に困らなくなりそうな一冊だ。

〈目次〉
PARTⅠ 言い換えるときにきっと役立つ! 覚えておくと便利な英語フレーズ
PARTⅡ 英語を話すときに知っておきたい 日本人とネイティブの発想の違い
PARTⅢ 学校では教えてくれない ネイティブが会話でよく使う慣用句
PARTⅣ ネイティブとの会話で欠かせない 思わず使ってみたくなる英単語

〈著者プロフィール〉

■著者:キャサリン・A・クラフトさん
Kathryn A.Craft/アメリカ・ミシガン州で生まれ、オハイオ州で育つ。ボーリング・グリーン州立大卒。1985年、南山大学の交換留学生として来日。現在、オンラインマガジン『ET PEOPLE!』を発行するかたわら、通訳、翻訳家、英語講師としても活躍。主な著書に『日本人が言えそうで言えない英語表現650』(青春出版社)、『朝から晩までつぶやく英語表現200』『そのまま仕事で使える英語表現189』(いずれもちくま新書)などがある。

■編訳者:里中哲彦さん
さとなか・てつひこ/河合塾教育研究開発本部研究員。著書に『そもそも英語ってなに?』(現代書館)、『英語ミステイクの底力』(プレイス)、『英文法の魅力』(中公新書)など多数。


※画像提供:青春出版社


  
  • 書名 ネイティブにスッと伝わる英語表現の言い換え700
  • 監修・編集・著者名キャサリン・A・クラフト 著、里中 哲彦 編訳
  • 出版社名青春出版社
  • 出版年月日2023年10月 3日
  • 定価1,210円(税込)
  • 判型・ページ数新書判・224ページ
  • ISBN9784413046817

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