2023年8月19日、動物刺しゅう作家・Chicchiさんによる「柴犬」をモチーフにした刺しゅう図案集『季節を感じる柴ししゅう』(辰巳出版)が発売された。日本犬専門誌『Shi-Ba』で連載した作品をまとめ、新作を加えた内容となっている。
茶色1色で表現されがちな柴犬に、Chicchiさんは4色前後を使用。これによって、「うちの子は背中に羽みたいな模様がある」「少し濃い部分がチャームポイント」など、さまざまな個性を表現している。多様な犬種・模様タイプが揃っているので、作品の中から「うちの子」に似ている柴犬を見つけることもできる。
さらに、柴犬の毛並みを表現するためにステッチにも工夫が。背中に比べれば毛の密度の高い胸元をチェーンステッチにしてボリュームを持たせたり、くるんとしたふわふわのシッポをスミルナステッチにしたりと、ポーズや仕草によって使い分けられたステッチを眺めるだけでも楽しい内容になっている。
一般的に柴犬といえば茶色い柴犬(赤柴)だが、本書にはさまざまなタイプの柴犬が登場。黒い毛の黒柴、白い毛の白柴、子犬にシニア犬と、個性あふれる柴犬が揃っていて、目の保養になる。
刺しゅう作品を作るには、ひとつひとつのステッチを覚える必要がある。しかし、ただ練習するだけでは地味でつまらなくて、挫折してしまうことも。その点、『柴ししゅう』ではひとつのステッチを覚えれば作れる柴犬図案がたくさんあるので、刺しゅうビギナーも柴犬を愛でながら始めることができる。
■Chicchiさんプロフィール
ちっち/「布と糸で作る小さな動物たちの生活」というコンセプトのもと、動物・花などのモチーフをメインに「物語が感じられるような世界観」を手刺しゅうにて表現。ほっこりした癒しをお届けできるような作品づくりを目指す。刺しゅうブローチをはじめアクセサリーの他、バッグやがま口、ポーチなどの布小物も制作。最近は主に書籍やキット、動画で作品を発表している。著書に、『ほっこりかわいいどうぶつ刺しゅうでつくるハンドメイドアクセサリー』(ソーテック社)、『物語のある動物の刺繍』(日本ヴォーグ社)、『いろいろな糸で楽しむどうぶつ刺繍レッスン』(内外出版社)、『季節と暮らしの動物刺繍』(日本ヴォーグ社)がある。
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