「フィガロジャポン」9月号は韓国カルチャー特集　K-POPの歴史もわかる

2023/7/22

madame FIGARO japon (フィガロジャポン)

　2023年7月20日に発売された「フィガロジャポン」2023年9月号（CCCメディアハウス）は、韓国のカルチャーを特集。綴じ込み付録「Kの沼に溺れて......。」は、『K-POP現代史』（筑摩書房）の著者である山本浄邦さんが「HISTORY OF K-POP」と題して、韓国のポピュラー音楽の歴史を紹介している。

フィガロジャポン2023年9月号

　世界各地で支持されているK-POPは、どのように生まれたのか。山本さんによると、その源流の一つは、90年代に韓国で広まったヒップホップにあるとされる。

　80年代後半、軍事独裁政権が倒れると、洋楽の影響を受けたダンス音楽と、日本の影響を受けたアイドル音楽が登場する。「韓国のマイケル・ジャクソン」と呼ばれるパク・ナムジョンさんや「韓国のマドンナ」と呼ばれたキム・ワンソンさん、日本の少年隊を模倣した韓国初のアイドルグループ・ソバンチャなどが活躍し、92年には、伝説の三人組ヒップホップグループのソテジワ・アイドゥルがデビューした。

　中でもソテジワ・アイドゥルは、学校教育を批判する「教室イデア」、南北統一を願う「渤海を夢見て」などメッセージ性のある楽曲を発表。なかでも最も先鋭的な「時代遺憾」は世論を動かし、独裁時代から続く歌詞検閲制度を撤廃させたという。ヒップホップ音楽によって社会の民主化を求めるこの姿勢は、現在のK-POPに大きな影響を与えた。防弾少年団（BTS）も、ソテジワ・アイドゥルをトリビュートしたリメイクアルバムに参加し、彼らからの影響を公言しているという。　

　このほか特集では、今日にいたるK-POPグループの典型となったH.O.T.の活躍、「3大事務所」の成立過程、「K-POP第二世代」である東方神起、少女時代、KARAの日本進出から、NewJeansのプロデューサーであるミン・ヒジンさんのキャリアまで、現在の隆盛の土台を築いたK-POPの歴史を学ぶことができる。

フィガロジャポン2023年9月号

ソウルで、いま行くべき新名所はここ！

私の好きな街で、大人散歩。

カフェマニアが愛する美的空間でほっとひと息。

韓国通が選出、K-Beautyベストコスメ発表！

新エトワールと芸術監督がもたらす、パリ・オペラ座の新しい風。

シャルロット・ゲンズブールがレンズを通して見つめ直した、ジェーン・バーキンという存在。

【目次】
VOYAGE
あの人が好きな、韓国ソウルへ。
ソウルで、いま行くべき新名所はここ！リウム美術館／無目的／Tap Shop Bar 東大門ドゥタ店／LCDC Seoul
私の好きな街で、大人散歩。西村／解放村／延禧洞
日常に寄り添う、韓国のうつわ探し。
Kファッションラバーが集結！韓国モード座談会。
Kセレブのリアルモードをキャッチしたい！
肌美人たちの最終選択。
カフェマニアが愛する美的空間でほっとひと息。
クリエイターが薦める、行くべきアートスポット。
グルメなあの人も通う、韓国定番ごはん。
食べておいしい、買って楽しい、市場の歩き方。
4大K-POP事務所のご近所ランチ＆退勤グルメ。
夜遊び好きで盛り上がるソウルで、Kナイトバーズが行くべきは？
あの人の1泊2日48 時間ソウル旅スケジュール。
ソウル在住コーディネーターも納得、親しい人へのおすすめステイ先。
韓国通たちのショッピングリスト。

BEAUTÉ
私らしい"きれい"をクリエイト！ソウル発信
ラグジュアリーメイクアップブランド、ヘラが日本上陸。

CULTURE 【綴じ込み】
Kの沼に溺れて......。

MODE
ルイ・ヴィトン×谷まりあ、クールなケミストリー。

BIJOUX
サンローラン、本物の輝きを纏って。

BEAUTÉ
韓国通が選出、K-Beautyベストコスメ発表！
南西フランス・ガスコーニュの古城へ　ビュリーの"菜園の香り"を訪ねて。

CULTURE
新エトワールと芸術監督がもたらす、パリ・オペラ座の新しい風。
シャルロット・ゲンズブールがレンズを通して見つめ直した、ジェーン・バーキンという存在。
日本勢も二冠！カンヌ国際映画祭2023をリポート。