2023年6月23日発売の「プレジデント」(2023年7月14日号)は、「頭がいい話し方 バカの話し方」と題した特集を組んでいる。
コミュニケーション戦略研究家の岡本純子さんが、大谷翔平選手やウクライナのゼレンスキー大統領の言葉は、なぜ聞く人の胸に響くのか、解説している。
WBC決勝戦で大谷選手はチームメイトに「憧れるのをやめましょう」と語りかけた。人の心を揺さぶり、説得するにはロゴス(論理)、エートス(信頼)、パトス(情熱)の3つの要素が必要と、哲学者アリストテレスは言った。
大谷選手の言葉には3つが揃っていたが、特にメジャーリーグで実績のある大谷選手だからこそ、エートス(信頼)が強く、聞き手は納得したという。
ゼレンスキー大統領は、戦闘の経過など「相手が知りたいことを話す」という原則にもとづき話すので、世界中の心をつかんでいる、と指摘する。人が聞きたい話は、「関係」「関心」「価値」という3つのKに集約される。「まずは相手が聞きたい話で扉の鍵を開けてください」と呼び掛ける。
話し方に関する著書もある文道代表取締役の藤吉豊さんが、話し方で陥りがちな「おバカポイント」を挙げている。自分の話ばかりしている、思いついたままの順番で話す、ダラダラと話して必要以上に長い、などだ。
これに対して賢い人は以下のようにしているという。
1 聞くが7~8割、話すが2~3割 2 ビジネスシーンで使われるPREP+LP法で聞き手を動かす 3 一文は短く、言い切る
PREP+LP法について詳しく説明している。PREPとは結論、理由、具体例、情熱のこと。これに付け加えるLPは、「誘い」と「お願い」を意味する。
ベストセラー『頭に来てもアホとは戦うな!』などの著書がある元参議院議員の田村耕太郎さんが「アホ」に惑わされない戦略を紹介している。アホは暇人、相手にするなというのがメッセージで、避けられないアホとは笑顔で接するのがコツだという。
さらに、「自分がアホにならないための3原則」も。
1 期待しすぎない 2 「いま自分はアホになっていないか?」と自分に問いかける 3 常に最悪の事態を想定する
賢いと思われるための語彙力アップの記事も参考になるだろう。「既出(きしゅつ)」「相殺(そうさい)」「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」の意味が分かり、正確に読めるか? 「アジェンダ」などカタカナ表現の言い換えが出来るか? 100本ノックを受けて、語彙を豊かにしよう。
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