2023年7月22日、NHK・Eテレで放送されたブックガイド番組を書籍化した『NHK理想的本箱 君だけのブックガイド』(NHK出版)が発売される。
「NHK理想的本箱 君だけのブックガイド」は、ブックディレクター・幅允孝さんが、俳優の吉岡里帆さん、太田緑ロランスさんとともに、漠然とした不安や悩みを抱えるティーンに寄り添う一冊を選書する番組。幅さんによる幅広いジャンルの選書が楽しめるのが好評で、6月26日(月)からシリーズ第3弾の放送もスタートする。
書籍化にあたっては、番組で取り上げた24冊に加え、「選書Others」として新たに32冊をセレクト。ユニークでエッジの効いた選書と、愛情に満ちた作品解説が味わえるブックガイドとなっている。読書の幅を広げたい人におすすめの1冊だ。
【内容】
第1章 将来が見えない時に読む本
「自分の感受性くらい」茨木のり子/『十皿の料理 コート・ドール』斉須政雄/『女の一生』伊藤比呂美/『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J.D.サリンジャー/『森の生活 ウォールデン』H.D.ソロー/『きみの鳥はうたえる』佐藤泰志/『14歳の君へ どう考えどう生きるか』池田晶子
第2章 母親が嫌いになった時に読む本
『ははがうまれる』宮地尚子/『愛すべき娘たち』よしながふみ/『母ふたりで"かぞく"はじめました。』小野 春/『シズコさん』 佐野洋子/『イグアナの娘』萩尾望都/『放蕩記』村山由佳/『れもん、うむもん!―そして、ママになる―』はるな檸檬
第3章 父親が嫌いになった時に読む本
『そして父にならない』カトーコーキ/『生きるとか死ぬとか父親とか』ジェーン・スー/『百』色川武大/『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』ジョナサン・サフラン・フォア/『父の暦』谷口ジロー/『祈り』山尾三省/『なずな』堀江敏幸
第4章 もう死にたいと思った時に読む本
『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香/『人間滅亡的人生案内』深沢七郎/『悲しみの秘義』若松英輔/『病牀六尺』正岡子規/『いじめのある世界に生きる君たちへ―いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉』中井久夫/『車谷長吉の人生相談 人生の救い』車谷長吉/『おなみだぽいぽい』後藤美月
第5章 ひどい失恋をした時に読む本
『お目出たき人』武者小路実篤/『くまちゃん』角田光代/『掌の小説』川端康成/『こうしてお前は彼女にフラれる』ジュノ・ディアス/『生き抜くための恋愛相談』桃山商事/『内緒にしといて』長井 短/「永遠への長い道」カート・ヴォネガット
第6章 もっとお金が欲しいと思った時に読む本
『買物絵本』五味太郎/『贅沢貧乏』森 茉莉/『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス/『ゼロからトースターを作ってみた結果』トーマス・トウェイツ/『ブルシット・ジョブ―クソどうでもいい仕事の理論』デヴィッド・グレーバー/「杜子春」芥川龍之介/『くらしのアナキズム』松村圭一郎
第7章 同性を好きになった時に読む本
『カミングアウト・レターズ 子どもと親、生徒と教師の往復書簡』RYOJI 砂川秀樹/『弟の夫』田亀源五郎/『わたしはオオカミ 仲間と手をつなぎ、やりたいことをやり、なりたい自分になる』アビー・ワンバック/『仮面の告白』三島由紀夫/『風と木の詩』竹宮惠子/『ナチュラル・ウーマン』松浦理英子/『ONE LIFE ミーガン・ラピノー自伝』ミーガン・ラピノー
第8章 人にやさしくなりたい時に読む本
『手の倫理』伊藤亜紗選書/『サード・キッチン』白尾 悠/『えーえんとくちから』笹井宏之/『地球にちりばめられて』多和田葉子/『夕べの雲』庄野潤三/『ふるさとって呼んでもいいですか―6歳で「移民」になった私の物語』ナディ/『ぼくのしましまテッド』テリーサ・ヒーピー(文)ケイティ・クレミンソン(絵)
■幅允孝さんプロフィール
はば・よしたか/1976年、愛知県生まれ。ブックディレクター。有限会社BACH(バッハ)代表。本との出会いを人々に提供するべく、学校や図書館、病院や企業などでライブラリーの制作を行う。安藤忠雄氏が設計を手がけた図書文化施設「こども本の森 中之島」にはクリエイティブ・ディレクターとしてかかわり、「村上春樹ライブラリー」として親しまれる「早稲田大学 国際文学館」では選書・配架を担当。著書に『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』(晶文社)、近刊に『差し出し方の教室』(弘文堂)などがある。
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