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江戸時代の男性は「皮」をどうしてた? 春画の奥深~い世界

春画の穴

 江戸と現代では「淫乱」の意味が違う? 極上の女性器・男性器の条件って......? 江戸時代の「春画」にハマった現代女子・春画ール(しゅんがーる)さんが、その奥深い世界を案内してくれる『春画の穴 あなたの知らない「奥の奥」』(新潮社)が2023年6月15日に発売される。


 春画は愛欲だけでは語れない。嫉妬、妄想、病に犯罪......学生から大奥、姫君まで、描かれてきたモチーフは無数だ。本書は、70点以上の作品や資料をカラーで掲載し、「後家、スケベ旅行記の主人公になる」「オンナの性器は第二の顔」「わざわざタブーを描くわけ」など、個性豊かな14章にまとめている。

 特にキーワードとなるのは「わらい」。江戸時代の春画はエロスだけでなく、おかしみも表現した。たとえば、本書10章「たかが皮、されど皮」では、包茎が「わらい」として描かれた理由をひも解くほか、当時の包茎に悩んだ人たちが医者にどのような処置をしてもらっていたのかを、実際の記録とともに紹介している。

実は春画には、和合礼賛以外の、当時の価値観が垣間見える作品もたくさんあるのです。そこには江戸期の人々が春画に求めた興奮やわらいの正体も潜んでいます。この本では、春画の知られざるエアポケットについて語りたいと思います。一緒に、その「奥の奥」まで探っていけましたら幸いです。
(「はじめに」より)

■春画ールさんプロフィール
しゅんがーる/1990年、愛媛県生まれ。学生時代に見た、葛飾北斎の「蛸と海女」で春画に目覚める。市井の春画ウォッチャーの視線で、春画の魅力や楽しみ方を模索する。2018年より「春画ール」の名で活動をスタートし、「現代人が見る春画」をコンセプトに、国内外への発信を続けている。恋愛メディア「AM」にて『令和奇聞』連載中。著書に『春画にハマりまして。』(CCCメディアハウス)、『江戸の女性たちはどうしてましたか? 春画と性典物からジェンダー史をゆるゆる読み解く』(晶文社)。


※画像提供:新潮社


   
  • 書名 春画の穴
  • サブタイトルあなたの知らない「奥の奥」
  • 監修・編集・著者名春画ール 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2023年6月15日
  • 定価1,980円(税込)
  • 判型・ページ数四六判変型・208ページ
  • ISBN9784103551713

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