ごく平凡な家庭環境だったけれど、なぜか親が好きではない。楽しそうに家族の話をする友達を見ていて、私はおかしいのか?と思う......そう感じている人はいないだろうか。
2023年5月24日に発売される、アメリカの臨床心理学者リンジー・C・ギブソンさんの著書『親といるとなぜか苦しい 「親という呪い」から自由になる方法』(東洋経済新報社)は、あなたの抱えているモヤモヤに解決のヒントをくれるかもしれない。
本書は、以下のような「生きづらさ」を抱えている人に向けて書かれている。
・家庭環境は平凡です。だけど親が嫌いです
・「本当にやりたいこと」が見つからない...
・私は家族の落ちこぼれ? 人生がむなしいです
・恋愛が苦手。どうしていいかわかりません
これらに当てはまる人は、「見た目は大人、中身は子ども」な親の影響を受けている可能性があるというのだ。本書によると、精神的に未熟な親には以下の4タイプがある。
◆感情的な親......機嫌を損ねないかと周囲はビクビク
◆熱心すぎる親......子どもの気持ちを無視した「完璧主義」
◆受け身な親......見て見ぬふりで役に立たない
◆拒む親......冷たく無関心。なぜ子どもを持ったのか謎
「うちは普通だった」と思っていても、その家庭が、実は今の生きづらさの原因になっているかも。本書を通して、子ども時代を振り返ってみると、抜け出すヒントが見えてくるかもしれない。
【目次】
監訳者のことば
一見「普通の家庭」、その中に潜む生きづらさから抜け出す
精神科医 岡田尊司
はじめに
「私の家はどうしてこうなの?」を抱えているすべての人たちへ
チェックリスト あなたの子ども時代は?
1 「精神的に未熟な親」が子どもの人生に与える影響
2 親の「心理」と「行動」を見抜く
3 「精神的に未熟な親」がとなりにいるとき
4 精神的に未熟な親「4つのタイプ」
5 重荷を背負い、乗り越えてきた人生
6 「1人でがんばる」のをやめる方法
7 回復がスタートする「小さな瞬間」
8 人に巻き込まれず、新しい関係をつくる
9 あなたが手にしている「9つの自由」
10 「本当に大切にすべき人」の見極め方
■著者:リンジー・C・ギブソンさんプロフィール
臨床心理学者。精神的に未熟な親の大人の子どものセラピーに特化した民間の病院に勤務。女性誌などに「幸福」についてのコラムを毎月寄稿。過去に大学でも教鞭を執るなど、親子の愛着に困難をかかえる人たちのサポートを精力的に行なっている。
■監訳:岡田尊司さんプロフィール
おかだ・たかし/精神科医。岡田クリニック院長。東京大学文学部哲学科に学ぶも、象牙の塔にこもることに疑問を抱き、医学を志す。京都大学医学部卒業後、同大学院精神医学教室などで研究に従事しながら、京都医療少年院、京都府立洛南病院などに勤務。2013年に岡田クリニック(大阪・枚方市)を開院。『母という病』(ポプラ社)『愛着障害』(光文社新書)『発達障害「グレーゾーン」生き方レッスン』(SBクリエイティブ新書)など多くの著作を通じて、人々の生きづらさに向き合っている。
■訳:岩田佳代子さんプロフィール
いわた・かよこ/翻訳家。清泉女子大学文学部卒。訳書に『フェミニスト・ファイト・クラブ』『希望の教室』(ともに海と月社)『幸運を呼ぶウィッカの食卓』(パンローリング)など多数。
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