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「足利将軍以来、守ってきた」原田マハが33人の"達人"とアートを語る

原田マハ、アートの達人に会いにいく

『楽園のカンヴァス』『たゆたえども沈まず』などアートを題材にした小説を数多く生み出し、フリーのキュレーターでもある原田マハさん。原田さんが「恋焦がれ、会いたくてしかたない」人たちとは?

「芸術新潮」で人気のインタビュー連載を書籍化した、『原田マハ、アートの達人に会いにいく』(新潮社)が発売された。


 本書に収録されている対談の相手は、以下の33人だ。

〈33人の「アートの達人」〉
福原義春、小池一子、石内都、馬渕明子、エマニュエル・プラット、ピエール・チェン、大原謙一郎、竹宮惠子、美輪明宏、鹿島茂、槇文彦、ドナルド・キーン、蓑豊、池田理代子、冷泉貴実子、伊勢彦信、リシャール・コラス、佐々木丞平、鈴木郷史、藤森照信、福武總一郎、山田洋次、小田豊、フジコ・ヘミング、高階秀爾、大野和士、伊勢英子、谷川俊太郎、青木淳、森佳子、安藤忠雄、原俊夫、圀府寺司(いずれも敬称略)

 画家や詩人、建築家、ピアニストなど各分野の著名なアーティストから、アート界を守り支えてきたコレクターまで、そうそうたる面々が登場している。本書から、心に響く達人の言葉を少しだけご紹介しよう。

福原義春さん(資生堂名誉会長/東京都写真美術館館長)の言葉
「僕はインターネット上だけで見るのはダメって言ってるんですよ。普通の家に美術作品がないのは仕方のないことなんで、美術館で見た方がいい」

伊勢彦信さん(イセ食品創業者/アートコレクター)の言葉
「私のコレクションもけっして私ひとりで集めたわけじゃなく、足利将軍以来の先人たちがずっと守り継いできたものです」

リシャール・コラスさん(シャネル日本法人取締役会長/小説家)の言葉
「職人は我々の核心部にあります。一所懸命心をこめてものを作る人がいなければ、我々は存在できません」

 このほか、マンガ家の竹宮惠子さんや映画監督の山田洋次さん、詩人の谷川俊太郎さんらは、原田さんに何を語ったのだろうか。達人たちの目を通して、アートの魅力を再発見しに行こう。


■原田マハさんプロフィール
はらだ・まは/1962年、東京都生まれ。作家。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍中の2000年、ニューヨーク近代美術館に半年間派遣。その後2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、翌年デビュー。2012年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は山本周五郎賞、R-40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに。2016年『暗幕のゲルニカ』がR-40本屋さん大賞、2017年『リーチ先生』が新田次郎文学賞を受賞。その他の作品に『本日は、お日柄もよく』『ジヴェルニーの食卓』『デトロイト美術館の奇跡』『常設展示室』『風神雷神』『リボルバー』などがある。


※画像提供:新潮社


   
  • 書名 原田マハ、アートの達人に会いにいく
  • 監修・編集・著者名原田 マハ 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2023年3月29日
  • 定価1,870円(税込)
  • 判型・ページ数四六判変型・359ページ
  • ISBN9784103317555

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