玄関に八角形の鏡を置く。インテリアにこだわって決まった方角に植物を置く。そんなふうに「わざわざ」何かをしなくても、普段のライフスタイルに取り入れやすい「開運術」があるのをご存じだろうか。
現代の感覚にアップデートされた「開運」の方法や考え方を、風水や金運、人間関係運などの観点からシンプルに解説する『あたらしい時代の開運大全』(ダイヤモンド社)。今回は、本書の第4章「厄除けの新常識」の中から、風水用のアイテムをわざわざ用意しなくてもできる厄落としの4つのポイントを見てみよう。
そもそも、「厄」という言葉はよく聞くが、実際にはどんなものを指すのか。
著者の谷口令さんは、厄について「開運とは切っても切り離すことのできない」ものであり、日本人の心に根付いた考え方だとしている。
たとえば、2月の節分は鬼を追い払う厄祓いの風習。災難や苦しみ、災いなどの「厄」を祓う独自の行事が、日本にはそれぞれの土地で数多く残っているという。
では、そのような行事に参加したり神社を参拝したりという方法でなく、日常に取り入れられる「厄落とし」はないのだろうか。
「風水で使われてきた八角形の鏡など、厄除けのアイテムをわざわざ買い足す必要はありません」
「モノ頼みの開運術はもう終わり。これからの時代の厄祓いは、もっとシンプルで温かいものです」
鍵を握るのは、「塩」「赤」「麻」、そして「睡眠」の4つ。
塩といえば、いわゆる穢れを清めるものとして定番だ。本書では、海と太陽の力によって作られる、極めて陽のエネルギーの高い食品とされている。場を清めるなどバリアを張り、厄を寄せつけない効果があるそうだ。
さらに、それを上回る厄除け効果があるのが、赤色の力。赤は、太陽や血など生命力を表す色であるため、穢れを祓う強い力があるのだとか。神社の鳥居が赤いもの魔除けのためだそう。
同じく、しめ縄など麻の素材も厄祓い効果があるため、神社のいたるところで使われている。麻のパジャマやシーツなど、買い換えるときは麻を選ぶように意識してみるのはどうだろう。
加えて、谷口さんによれば、眠ることも大切な厄祓いの1つ。1日の中で最も陰のエネルギーに満ちる「子の刻」(23時~1時)までに寝ることで、体についた穢れや負のエネルギーを祓うことができるという。夜更かしは、風水的にも健康的にも避けたほうが良さそうだ。
次回は、本書の第6章「金運の新常識」から、特に気になる金運を高めるための、新しい考え方を見てみたい。
■谷口令さんプロフィール
たにぐち・れい/風水心理カウンセラー、風水インテリアアドバイザー 、風水心理カウンセリング協会代表理事。学習院短大英文科卒業後、東京海上火災保険(現、東京海上日動火災保険株式会社)、IBM、レナウンなどに勤務しキャリアを積むかたわら、風水気学の大家・宮田武明氏に師事する。方位学、家相学、象意学などの分野で研鑽を重ね、風水・気学コンサルタントとして独立。開運術に心理学を加えた独自のメソッドを構築し、企業や店に向けて、インテリアアドバイスや経営コンサルティングなども含む風水アドバイスを実施するなど、幅広く活躍する。
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