「無能」だと思っていた妻が突然の家出。
自分の加害を認めるのは、途方もなく苦しい――。
2022年12月26日に発売された『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』(KADOKAWA)は、モラハラ夫に苦しめられる妻と、自身のモラハラを認められない夫、それぞれの苦悩を描いたマンガだ。
「『モラハラ夫は変わらない』 世間ではそう言われています。これは、変わりたいと必死でもがく一組の夫婦の物語です」
「おれは仕事も家庭もうまくやっている」と誇りを持っていたエリート会社員・翔(しょう)。プレゼンがうまくいき、明日は久々の休みだからたまには家族サービスでも...と上機嫌で家に帰ると、そこには誰もいなかった――。
妻の彩が家を出たのは、夫のモラハラに耐え切れないからだった。「お前ってホント無能だよね。よかったね 専業主婦になれて」「ベッドで癒してくれない? じゃあもう風俗に行けってことだな」「なにその服? もう少し体型戻さないと似合わなくない?(笑)」......。心無い言葉をたびたび浴びせてくる翔に、彩は疲弊しきっていた。
「どういうことだ?」。一方の翔は、なぜ彩が出て行ったのか、皆目見当もつかない。自分がモラハラをして妻を傷つけている自覚が、まったくなかったのだ。しかしこの時すでに、「99%離婚」の状況。モラハラ夫が自身の加害性に気付き、夫婦関係を「再構築」できる可能性はゼロなのか。それとも――?
原作は、自らも離婚の危機を経験し、加害者変容コミュニティを運営する中川瑛さん。漫画は、シングルマザーとして3人の子を育てる傍ら、ブロガー・漫画家として活躍する龍たまこさん。ドキドキハラハラが止まらない、思いと信念のこもったストーリーだ。
もくじ
1章:傷ついた妻&気づかぬ夫(第1~3話)
2章:突然の別居(第4、5話)
3章:変わるきっかけ(第6、7話)
4章:揺れる妻&努力する夫(第8、9話)
5章:お互いの本心(第10、11話)
6章:絶望からの加害の自覚(第12、13話)
7章:自分の弱さをさらけ出す(第14~16話)
8章:2人で、生きていける(第17話)
■龍たまこさんプロフィール
りゅう・たまこ/3人の子どもを育てるマンガ家。1981年生まれのシングルマザーで、保育士の資格を持つ。ライブドア公式ブログ「新・規格外でもいいじゃない!! ―シングルマザーたまことゆかいな子ども達―」をほぼ毎日更新中。著書に『規格外な夫婦 ~強迫症夫と元うつ病妻の非日常な日常~』(宝島社)、『母親だから当たり前? フツウの母親ってなんですか』(KADOKAWA)がある。
■中川瑛さんプロフィール
なかがわ・えい/モラハラ・DV加害者変容に取り組む当事者団体「GADHA」代表。妻との関係の危機から自身の加害性に気づき、ケアを学び変わることで、幸せな関係を築き直した経験から団体を立ち上げる。現在は加害者個人だけではなく、加害的な社会の変容にも取り組んでいる。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?