年末年始の休みは、ゆっくり家族で団らんするという人も多いのではないだろうか。こたつの上で遊べるゲームがあったら、家族の時間がもっと楽しくなるかも。今回は、年末年始におすすめのボードゲームをご紹介しよう。
『ボードゲーム総選挙2023』(扶桑社)では、ボードゲームショップ&カフェのスタッフ100人が選んだ「本当に面白いボードゲーム」128作品を紹介している。
初心者におすすめの〈定番ボードゲーム〉〈お手軽ボードゲーム〉、みんなで盛り上がれる〈2人で対戦・協力〉〈みんなで協力〉、ファンにはたまらない〈名作の復活〉〈じっくり楽しめる〉〈眺めて楽しい〉の計7部門で、それぞれグランプリを選出している。
〈お手軽ボードゲーム〉部門のグランプリは、「ナナカードゲーム」。手札と場札で同じ数字を3枚揃える、神経衰弱のようなゲームだ。常に手札の中で「いちばん大きい」か「いちばん小さい」カードしか出せないというルールが、ゲームを面白くしている。カードに描かれた可愛い動物のイラストもポイントだ。
〈2人で対戦・協力〉部門のグランプリは、フランス生まれの「クアルト」。4種類のコマを、形・色・穴の有無・高さのどれかの要素で直線状に並べれば勝ちというゲームだ。並べるコマは必ず相手が選ぶというルールがあり、戦略性が試される。
他の部門のグランプリは? やってみたいボードゲームを本誌で探そう。
巻頭には、日本のボードゲームブームの立役者であるJELLY JELLY CAFE創業者・白坂翔さんのインタビューが掲載されている。ボードゲームカフェ展開秘話、そして白坂さんにとってのボードゲームの魅力とは。
気になる最新ボードゲームもご紹介しよう。12月21日に発売されたばかりの『無限まちがいさがし』(ゲームデザイン:高井九/イラスト:どいまき、幻冬舎)は、まちがいさがしをカードにすることで"ほぼ無限に楽しめる"ようになったゲームだ。
従来のまちがいさがしは「○個見つけたら終わり」だが、本商品は「まちがいがもう見つからない」と思ったらカードをかえる。すると、さっきはまちがいだった場所がまちがいではなくなったり、新しいまちがいが生まれたりして、また一から楽しめるのだ。
〈『無限まちがいさがし』のルール〉
シーンを2種類選んだら、山札から2枚ずつ取って並べます。左右のカードを見くらべて、順番に1人1個ずつまちがいを指摘していきます。制限時間内にまちがいが見つからなければ時間切れとなり、全員時間切れになるとこの回は終わり。まちがいを多く見つけた人に得点が入ります。山札から1シーン1枚ずつカードをかえて、新しく次の回のまちがいさがしを始めます。これを数回くり返して、得点が一番多い人の勝ちです。
シーンは全部で6種類。難易度を上げたいときは、3シーン以上つなげてもよし。対戦でも一人でも楽しめる。
この年末年始は、『無限まちがいさがし』で子どもから大人まで盛り上がってはいかが。家族や親戚、友人同士で、楽しい時間を過ごそう。
■高井九さんプロフィール
たかい・きゅう/ゲームデザイナー、デザイナー。ゲームサークル「ひとりじゃ、生きられない。」代表。遊んだ後に心になにか残るゲームを目指して、『カゲロウ』『冬虫夏草』『ベルーガ』『ようこそクレーンへ』、ゲームブック『ベルーガの冒険』などのアナログゲームの制作を手掛ける。そのほかゲームのアートワークにも携わる。
■どいまきさんプロフィール
イラストレーター。トキワ松学園女子短期大学グラフィックデザイン科卒業。絵本、書籍、雑誌、新聞などで幅広く活躍。作品に「かたづけぎらいの王子さま」シリーズ(フレーベル館)、『わくわくチャレンジえほん 世界名作かずあそび』(チャイルド本社)などがある。
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