「長さ15mのハシゴの上から目を閉じてコンクリートの上に飛び降りましたが、ケガひとつしませんでした。なぜでしょう?」
このような問いに対して、あなたならどう答えるだろうか。
正解は「ハシゴが寝かされていたから」。
「なあ~んだ」と拍子抜けするような答えだが、ハシゴと言われると立てかけているものだと思い込んでしまわないだろうか。これは、珍しいことではなく、人間だれしも一定の思い込みを持ってしまうものだ。
2022年12月13日発売の『「認知バイアス」を正しく活用する方法 私たちは思い込みから逃れられない?』(総合法令出版)は、このような人間の思い込みや認知バイアスをテーマにした1冊だ。
本書では、心理学実験や研究、論文を例にして、「認知バイアスとはなんなのか」を解説していく。さらに、「思い込みを突き止める方法」「思い込みの脱却法」「思い込みを遊んで活用する方法」まで解説していく。「認知バイアスは取り除くべきもの」というのも、また1つの思い込みなのである。
占いやギャンブルなど身近な認知バイアスも取り上げているので、身に覚えがある方も多いはず。人間なら認知バイアスを持っているのは仕方がないこと。せっかくなら上手に活用していこう。
本書の目次は以下の通り。
第1章: 「不合理な思い込み」としての認知バイアス
第2章: 認知バイアス・思い込みとは何か
第3章: 思い込みをもたらす「思考プロセスとしての認知バイアス」
第4章: 思い込みの突き止め法
第5章: 思い込みからの脱却と活用
■鈴木 敏昭さんプロフィール
すずき・としあき/1950年東京生まれ。77年横浜国立大学教育学部卒業。85年に京都大学大学院教育学研究科(博士課程)単位取得満期退学。85年鳴門教育大学助手、87年四国女子大学講師。96年から2018年まで四国大学教授を務める。専門分野は自己意識心理学。現在の研究テーマは、意識のハーダープロブレム。
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