スーパーのレジに並んでいたら、隣の列は早く進むのに、自分の列はいっこうに進まなくてイライラ。並ぶ前にどの列が一番早く進むのか、わかればいいのに......。そんな経験はないだろうか。
サトウマイさんの『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!?』(総合法令出版)は、確率・統計論を文系向けに徹底的にわかりやすく解説する書籍だ。「じゃんけん」や「パチンコ・宝くじ」、「降水確率」など、身の回りの「確率・統計」をやさしくかみ砕いて解説している。
たとえば、じゃんけん。1回目にグー、チョキ、パーを出す確率はどのくらいか。「あいこ」になったとき、次に出すのはどれが一番多いのか。理論を知っておけば、勝率が上がるかもしれない。
本書は以下の10章構成。
第1章 じゃんけん必勝法 ―『大数の法則』―
第2章 一流は宝くじ売り場に並ばない ―『平均値と期待値』―
第3章 「最も儲かるギャンブル」とは? ―『還元率の高い投資の法則』―
第4章 早く進むレジ行列の見つけ方 ―『標準偏差とリスク』―
第5章 早生まれはスポーツ選手になれない?! ―『相関と因果関係』―
第6章 ミルクティーはミルクから入れたほうが美味しい?! ―『ランダム化比較試験』―
第7章 感染症検査と罹患率 ―『推定』―
第8章 傘を忘れた日に限って雨が降る ―『意思決定バイアス』―
第9章 お金が貯まらない本当の理由 ―『プロスペクト理論』―
第10章 トップがやっている「未来予測」 ―『確率分布』―
早く進むレジ行列の見つけ方など、一見すると確率・統計論とは無関係なように思えるものまで扱っている。感染症検査と罹患率という、最近気になるテーマも。世の中の動きを統計の視点から見てみれば、「不確かな現実」を正しく判断できるようになるかもしれない。
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