子どもの言葉は面白い。言い間違い、不思議な造語、と思ったら急に大人のような言い回し。大人が聞くとおかしかったり、ハッとさせられたり。そして、子どもが成長するとあっという間に使われなくなってしまう。
いちごのにおいがする
きみはいつもママがおならをすると「いちごのにおいがする」とすかさずフォローした。息子よ、無理するな。
コピーライターの101(ひゃくいち)さんがInstagramに投稿している、現在5歳の息子の語録「ちちのうた」が話題だ。Instagramながら文字だけの画像で構成され、101さんは漫画ならぬ「漫文」と名づけている。その名の通り、漫画のように手軽かつオチがあり、どれもクスリと笑ってしまう。
101さんの息子が3歳のときの語録をまとめた書籍、『3歳語辞典』(小学館集英社プロダクション)が発売された。
鼻をほじってたらすごい大きな鼻くそが出てきたの
まず、きみがはじめて完璧な文法で言ってのけた長文がこれだ。
ちばうよ
残念ながらきみには今年もパパイヤ期があった。そんなときに父が「このおもちゃはパパに買ってもらったんじゃなかったっけ?」とためしにからかうと、きみは「ちばうよ(ちがうよ)」と怒りながら「自分が」買ってもらったのだと言いはった。論破。
ちゃんと気をつけないと
散らかしたままのおもちゃのネジを踏んで悶絶する父が「ちゃんと片づけないと」ときみに言うよりもはやく「ちゃんと気をつけないと」ときみが怒った。またしても論破。
ヘリポート!
きみはおじいちゃん(義父)の頭のてっぺんにある空白にヘリコプターのおもちゃを置いて「ヘリポート!」と叫んだ。絶対に笑ってはいけない。
3歳児ワールド全開のエピソードに、101さんのコメントが秀逸だ。子育ての合間に読めば、笑って気持ちがほぐれて、我が子の成長もいとおしくなること間違いなし。
アルバムの写真には残らない、子どもの「言葉」のすばらしさが詰まった一冊だ。
■101さんプロフィール
ひゃくいち/コピーライター。コンセプター。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、オトナの会社や中国現地法人の支社長など10年で10職以上を流転したのち、第52回宣伝会議賞グランプリを受賞。もうすこし生きてみることに。東京や大阪の制作会社を経て独立。妻と息子との日々を言葉だけで綴る「漫画」ならぬ「漫文」を『ちちのうた』としてInstagramで更新するほか、東京・小平市に『よくわからない店』をオープンし、よくわからない品を販売している。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?