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最近、食事中によくむせる......そののどの衰え、誤嚥性肺炎につながるかも。

「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK

 食事中に、むせたりせき込んだりすることが増えた......と感じていないだろうか。それは、のどの衰えが始まっているサインかも。そのまま放置していると、やがて誤嚥性肺炎をまねく恐れがある。

 そうならないために、「のどトレ」でのどの老化を予防しよう。のどの調子が気になる人必見の一冊、呼吸器専門医の大谷義夫さんによる『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(主婦の友社)が発売された。


知らないうちに唾液が気道に入って......

 なぜ若い頃よりも、食事の際にせき込むことが増えるのだろうか? それは、食べ物や飲み物を飲み込むときに、誤って気道に入ってしまう(=「誤嚥」)せいだ。誤嚥すると、気道に入ったものを外に出そうとして、むせたりせき込んだりする「せき反射」が起こる。

「せき反射」自体は問題ないけれど......
「せき反射」自体は問題ないけれど......

 せき反射自体は、病気ではない。また食事の際の誤嚥は、「顕性誤嚥」といってすぐに強いせき反射で解消されるので、顕性誤嚥が肺炎につながることはめったにないそうだ。

 ただし、のどが衰えると、夜間の睡眠中にも唾液などを知らないうちに誤嚥することがある(=「不顕性誤嚥」)。夜間はせき反射が低下するので、細菌を含んだ唾液がそのまま気道に落ち、誤嚥性肺炎を起こす場合があるのだ。

 誤嚥性肺炎による死亡者は、2030年には日本で12万人に達すると推測されている。

「のどトレ」と「呼吸トレ」が効果的!

 誤嚥性肺炎を防ぐためには、のどの衰えを食い止めることが必要だ。本書では、のどを鍛える「のどトレ」、呼吸筋を鍛える「呼吸トレ」を紹介している。それぞれ、掲載されている中から一部をご紹介しよう。


「のどトレ」

●親指とあごの押し合い運動

①あごの下に両手の親指の腹を当てる。
②下を向いてあごを力いっぱい引き、親指はあごを押し戻すように力を入れ、5秒間キープする。
ここまでを1セットとして、1日5~10回行う。

●口角引き上げ運動

①顔はまっすぐ正面を向き、口をできるだけ横に開く。奥歯を食いしばるように緊張させる。※声は出してもよいし、出さなくてもよい。
②「イィ~」と長く発声させるようにして10秒間キープする。ここまでを1セットとして、1日5~10回行う。

「呼吸トレ」

●背中丸めストレッチ

①腕の前で手を組んで、ゆっくりと息を吐ききる。
②息を吸いながら背中を丸めて腕を伸ばし、息をゆっくり吐きながら腕と背中を①の状態に戻していく。これを1セットとして、1日10回行う。 ※おへそをへこませるように、背中を丸めて腕を伸ばす。

●両手伸ばしストレッチ

①両手を頭の後ろで組み、腕の筋肉と横隔膜を意識しながら、ゆっくり息を吸っていく。
②息をゆっくり吐きながら、伸びをするように、腕を上に伸ばしていく。息を吐ききったら、①の姿勢に戻り楽に呼吸する。これを1セットとして、1日10回行う。 ※背すじが伸びているときは、かかとは床につけたまま。伸びきったらさらにひじを伸ばすように。

 人間ドックや健康診断では「のど」の検査が行われることはない。せきの回数が増えた、せき込む時間が長くなったと感じる方は、本書のセルフトレーニングを取り入れて、誤嚥性肺炎を防ごう。


■大谷義夫さんプロフィール
おおたに・よしお/池袋大谷クリニック院長 医学博士 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医 日本アレルギー学会専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医
[略歴]
1989年、群馬大学医学部卒業。九段坂病院内科医長、東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、同大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授、米国ミシガン大学留学などを経て、2009年に池袋大谷クリニックを開院。呼吸器内科のスペシャリストとしてテレビ等で情報発信を行う。著書に『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』(日経BP)など。


※画像提供:主婦の友社


   
  • 書名 「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK
  • 監修・編集・著者名大谷 義夫 著
  • 出版社名主婦の友社
  • 出版年月日2022年11月21日
  • 定価1,540円(税込)
  • 判型・ページ数A5判・128ページ
  • ISBN9784074526246

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