長子、中間子、末っ子、一人っ子。「長子は真面目」「末っ子は要領がいい」などの性格あるあるはよく聞くが、なんと「不倫のしやすさ」も生まれ順に左右されていた!?
「生まれ順による不倫傾向」を調査したのは、『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』(KADOKAWA)の著者で、パートナーシップの心理に詳しい"ライフコーチ"の三凛(さんりん)さとしさん。最も不倫をしている生まれ順は、果たして......?
調査概要は以下の通り。
調査期間:2022年10月27日~28日
調査手法:インターネット調査
調査対象: 35歳以上60歳未満の女性全国
有効回答者数:3000人
調査機関:Freeasy
回答した3000人のうち、長子が44.3%と最多で、末っ子は31.4%、中間子は14.4%、一人っ子は9.9%だった。
「成人(20歳)になるまでの両親の関係は良かったか?」という質問には、どの生まれ順も過半数が両親の仲は良かったと答えたが、長子72.3%に対して一人っ子51.9%という差はあった。
いよいよ本題だ。「不倫の経験はあるか?」を尋ねると、不倫の経験が最も多かったのは「両親の仲が悪かった長子」(25.3%)だった。またどの生まれ順でも、「両親の仲が悪かった」と回答した人の方が、「両親の仲が良かった」と回答した人よりも不倫率が高かった。さらに、一人っ子は他の生まれ順に比べて不倫率が低い結果となった。
著書『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』で、「人生の9割は『親との関係』で決まる」と説いている三凛さん。この結果をどのように見たのだろうか?
まず、なぜ両親の仲が悪い家庭で育つと不倫しやすくなるのか。三凛さんは、「①安心不足に陥る」「②円満なパートナーシップの形がわからない」という2つの理由を挙げている。
まずは、①安心不足に陥るについて。両親の仲が悪い様子を見ると、その子どもにとって家庭は、穏やかに過ごせる安心できる場所ではなくなってしまいます。これは私自身のカウンセリングの経験則になりますが、子ども時代にこのような経験をすると、どんな形であれ、恋人がいてくれることでの安心感を求めてしまうようになるので、それがたとえ不倫であったとしても、関係を止めることに抵抗を感じるという方は少なくありません。
また、②円満なパートナーシップの形がわからないという部分ですが、幼少期に見聞きした両親の関係がその人にとってのパートナーシップのスタンダードになるので、両親の仲が悪かった場合、そもそもパートナーシップに円満で幸せなイメージを持てないまま大人になることになります。全ての不倫が不幸せだとは言いませんが、やはり普通の恋愛に比べると困難は多いはずです。そんな困難な関係を自ら受け入れてしまうのも、両親の関係を見ることで、元々パートナーシップや恋愛は困難なんだというイメージがあるからではないでしょうか。
さらに、一人っ子が他の生まれ順に比べて不倫しにくい理由は、「家庭内に競う相手がいるかいないか」の違いだと分析する。
不倫をするということは、相手に自分以外のパートナーがいる中で関係を持つということですので、これは家庭内で「きょうだいと競争する」ということと本質的には同じです。一人っ子は、家庭内においてはもともと幼少期から誰かと競争をする環境にないため、あまりわからない感覚かもしれませんが、きょうだいが居る人にとっては、「自分よりもきょうだいの方が愛されているのでは?」と心配になったり、「きょうだいと比べて自分の方を贔屓してほしい!」という欲求不満を感じたりしたことはあったはずです。
不倫のしやすさにも、「親との関係」が関わっている、ということのようだ。さて、あなたはこの調査結果をどう見る?
『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、恋愛のほか、お金の問題にも「親との関係」が影響しているメカニズムを解説。さらに、親の呪縛を断ち切る「親捨て」のメソッドを紹介している。
■三凛さとし(さんりん・さとし)さん
ライフコーチ。親子関係心理学の専門家。米NY州立大学卒業。家庭内トラウマによる生きづらさを抱えるアダルトチルドレンをセルフコーチングで克服。その経験から、才能開花や経済的成功、パートナーシップ改善を指南する自己改革プログラムを開発し、9万人以上の人生好転をサポート。SNSやオンラインスクールを通じ、お金・時間・場所の自由、そして人間関係と心身の健康の充実を実現する方法を発信中。世界的企業家イーロン・マスクの母、メイ・マスクの子育てについての日本初講演会にて、インタビュアーに抜擢される。
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