人生100年時代。加齢とともに衰えるのは、脳だけではなく、腸も一緒。そこで70歳になる前に始めておきたい「腸ボケ予防」を紹介した『70歳からは腸ボケ予防で最高の老後をかなえる』(主婦の友社)が10月31日に発売された。
著者の松生恒夫さんは、腸活の第一人者。日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化器学会認定専門医の肩書を持つ。
松生さんによると、70歳以上になり脳の機能が衰え、脳のボケ(=脳ボケ)が出現すると、腸のボケ(腸ボケ=腸管機能の低下)も始まるという。発生学的には、腸から生まれたのが脳で、原始的な生物の中には、腸はあっても脳はないものさえ存在する。それほどまでに生物にとって腸の健康は生きるために必須器官なのだ。
さらに、脳の神経伝達細胞は、腸の神経伝達細胞と同様に存在している。たとえば、セロトニンというホルモンは、その95%が腸でつくられることがわかっていて、脳でつくられるのはわずか2~3%。すなわち、高齢になると脳の機能に比例するように腸の機能も低下するのだ。
ではここで下記のグラフに注目していただきたい。アメリカ・ミネソタ州で20歳以上の人約4000人を対象に行われた調査で、便秘が慢性的にある人とそうではない人を比べると、「便秘がない人の方が長生き」という結果になった。つまり、腸ボケを防ぐことで長寿にもつながるといえる。
本書では、腸ボケを防ぐコツをたくさん紹介している。脳とともに腸のボケも予防して、人生100年時代に備えよう。
■松生恒夫さんプロフィール
まついけ・つねお/腸活の第一人者。医学博士。松生クリニック院長。1955年東京生まれ。1980年、東京慈恵会医科大学卒業。同大学第三病院内科助手、松島病院大腸肛門病センター診療部長を経て、2004年1月に東京・立川市に松生クリニックを開業。日本内科学会認定医。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。日本消化器学会認定専門医。著書多数。近著に『暑さに負けない腸のリハビリ』(シロクマブックス)、『「排便力」をつけて便秘を治す本~専門医のアドバイスで「健康な腸」を取り戻そう~』( 光文社)など 。
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