年齢を重ねることにネガティブな印象を持つ人も多いが、むしろ「人生の下り坂」を面白がってみてはいかがだろうか。そんな提案をするのは、同世代の女性に大人気のライター・編集ディレクターの一田憲子さんだ。
2022年10月20日に発売された『人生後半、上手にくだる』(小学館)では、「人生の下り坂」を実感し始める40代後半~50代女性に向けて、楽しく暮らすためのメッセージが込められている。
「『もう私は成長できない......』としょんぼり下るのではなく、上り道では見る余裕がなかった眼下に広がる風景をゆっくり眺めながら、ご機嫌に下りたいなあと思うのです。」(本書より)
40~50代は、高齢期まではまだ時間はあるけれど、「もう若くない」「これからどうなるのか」と不安が募る年代。今までは「もっともっと」と上を目指していたけれど、いつかは「老いる」ことを受け止め、徐々に下り坂を経験しなければならない。
この「人生後半」を、どのように受け止め、過ごしたらよいか。暮らしを見つめる人気ムック「暮らしのおへそ」の編集ディレクターも務めた一田さんが、これからの自分らしい「生き方」「暮らし方」を提案する。
一田さんにとって、人生を下り始めるということは今まで「見なかったこと」にしてきたあれこれに向き合う時期が来ただけだという。
・「誰にも認められなくなる」「褒めてもらえなくなる」、そんな不安を感じたら、そんな場所からはとっとと立ち去ればいい!
・自分の気持ちを優先させること、自分が好きなように生きればいい、それは自分で自分の人生を決めるということ。
・「わからなくても、できなくてもいいじゃん」と歩き出せる勇気が身についてきた。
・若者の考え方、生き方を面白がれる!
・何ももたなくても、何もしない時間も楽しく過ごすことができる、今までとはちがった方向へ舵を切るチャンスがきた!
年齢を重ねることによって体力が衰えできなくなることが増えていくかもしれないが、今までとは違った見え方を楽しむことができる。そう考えたら「人生後半」も悪くないな、と思えてくる。ポジティブになれそうな一冊だ。
■一田憲子さんプロフィール
いちだ・のりこ/1964年兵庫県出身。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションに転職後、フリーライターとして女性誌、単行本の執筆などを手がける。企画から執筆までを担当する「暮らしのおへそ」「大人になったら、着たい服」(共に主婦と生活者)を立ち上げ、取材やイベントなどで、全国を飛び回る日々。著書に『もっと早く言ってよ。』(扶桑社)、『大人の片づけ』(マガジンハウス)、『暮らしを変える書く力』(KADOKAWA)ほか多数。
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