2022年10月14日発売の「プレジデント」(2022年11月4日号)は、「最新版 年収が上がる! 資格・検定、独立、再就職」と題した特集を組んでいる。
冒頭で、さまざまな国家資格のニーズ、難易度、合格のためのポイントをまとめている。
【ビジネス・会計・金融系資格】では、公認会計士は会社員合格者の割合がアップ。コロナ禍で中小企業診断士の需要が旺盛だという。
【不動産系資格】では、「建築士」は受験資格が緩和。第三種電気主任技術者(電験三種)は取得者の高齢化で売り手市場になり、年収1000万円以上も可能だと、勧めている。
【法律系資格】では、行政書士は独立開業系では所要勉強時間が少なめ。社会保険労務士は独立も社内エキスパートもOKだ。
【医療・介護・福祉系資格】では、介護業界を本気で目指すなら社会福祉士を視野に入れるべきだという。これまでの仕事経験との掛け合わせも可能だ。
その他の人気資格の話題も紹介している。気象予報士は1万人と増えすぎたため、「宇宙天気予報士」の創設が総務省の有識者会議から提案されたそうだ。また、ドローンの民間資格が国家資格化されて一本化される。今年12月から正式にスタートする「無人航空機操縦者技能証明」だ。国家資格化されると、将来性はさらに大きくなるだろう。
年代別の資格とキャリアの戦略マップの要点をまとめると、以下のようになる。
▼30代 「本業×資格×趣味の資格」でキャリアを立体化 ▼40代 「視野を広げておく」資格とスキルで社会に貢献 ▼50代 難関資格はラストチャンス。副収入・副業がマスト ▼60代 「得意分野と資格の組み合わせ効果」を最大化
資格をテコに大転身を遂げた人たちの紹介記事も面白い。バスガイドから小型船舶免許2級を取り、48歳で遊覧船の船長になった女性、テレビ制作会社のADから公認会計士になり、年収が1.4倍になった男性、県庁職員から社会保険労務士・税理士になり定年後の収入が1.3倍になった男性らを取り上げている。資格試験の勉強法や憧れの仕事へ転職した喜びを語っている。好きなことをしたいという意欲があれば、異業種への転職も決して夢ではないことがわかる。
とはいえ、「資格で一発逆転できる時代は終わった」と資格の専門家で、840以上の資格を保有する鈴木秀明氏は語る。そして、資格と資格の掛け合わせで強みをアピールすることを勧めている。たとえば、税理士と社会保険労務士、行政書士と語学検定などだ。
また、バズればなんでもお金になりうる時代なので、「資格を自分で作るのもアリ」と鈴木氏はアドバイスしている。タピオカ検定や唐揚検定がその例だ。「自分の好きなことを死ぬまで仕事にできれば、人生としてはベストなんじゃないかと思います」と語っている。
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