親が新興宗教を信仰している家の子ども、「宗教2世」。宗教ありきで育てられた、世間とはずいぶん違うその実情とは......?
集英社のウェブメディアで連載されていたものの、編集部の判断で連載中断・削除されていた「宗教2世」実体験マンガが、読者の声に応えてついに単行本化した。『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』(文藝春秋)だ。
宗教2世は、宗教の教えありきの子ども時代を送る。
参加してはいけない学校行事がある。
薬を使わせてもらえない。
人を好きになってはいけない。
休日は宗教活動のための日......。
もちろん宗教に幸せを見出して信仰を継ぐ2世もいるが、なかには成長するにつれて、宗教に疑問や苦しみを抱く2世もいる。
宗教2世は、どんな環境で育ち、どんな経験をしたのか? 本書では、7人の宗教2世の実体験を描いている。連載で発表された内容に加えて、未発表作と描き下ろし計45ページを収録している。
〈著者・菊地真理子さんコメント〉
このたび 「『神様』のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~」を、出版していただけることとなりました。様々な宗教の2世に取材し、これまで語られることのなかった、親が信仰を持つ方たちの半生を描いたノンフィクションコミックです。当初は別媒体で連載していましたが、宗教団体からの抗議をきっかけに休止となり、一度は消えかけた作品です。
SNSでの応援の声にも励まされました。諦めずに進めたのは取材にご協力くださった方たちと、読者の皆様のおかげです。
■菊池真理子(きくち・まりこ)さん
埼玉県出身。2017年に発表した「酔うと化け物になる父がつらい」(秋田書店)が大きな話題に。既刊に「毒親サバイバル」(KADOKAWA)、「依存症ってなんですか?」(秋田書店)など。
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