画家・絵本作家の山脇百合子(旧姓:大村百合子)さんが、2022年9月29日、80歳で亡くなりました。
実姉の中川李枝子さんとともに、「ぐりとぐら」シリーズをはじめとした多くの絵本を世に送り出した山脇さん。今も広く愛され続ける山脇さんの作品を、いくつかご紹介しましょう。
『ぐりとぐら』(福音館書店)
なかがわりえこ 作、おおむらゆりこ 絵
言わずと知れた、子どもたちの人気者。ふたごの野ねずみ「ぐり」と「ぐら」は、お料理することと食べることが大好き。大きなたまごでつくったふんわり黄色いカステラは、今も昔もみんなの憧れです。
『ぼくらのなまえは ぐりとぐら』(福音館書店)には、ふたりのカステラのレシピをはじめ、絵本にちなんだ料理や手芸や歌、シリーズ制作の舞台裏まで、「ぐりとぐら」のすべてが詰まっています。
『そらいろのたね』(福音館書店)
なかがわりえこ 作、おおむらゆりこ 絵
こちらも中川さん・山脇さんのタッグの絵本。ゆうじは模型飛行機をきつねにあげるかわりに、「そらいろのたね」をもらいました。さっそく庭に植えて水をやると、なんと生えてきたのは空色の家。家はみるみる大きくなり、たくさんの動物や鳥や子どもたちの楽しい遊び場になりました。しかし、きつねがやってきて「このうちはぼくのうちだ」と言い出して......。
『きょうのおべんとうなんだろな』(福音館書店)
きしだえりこ 作、やまわきゆりこ 絵
こちらは詩人の岸田衿子さんの作。野原でいっぱい遊んでお腹がぺこぺこの動物たちは、お弁当を食べることにしました。うさぎさんのお弁当は、大好きなにんじんに、キャベツとりんごのサラダ。リスさんのお弁当は、くるみにピーナッツ、ひまわりのたね。ぶたさんのお弁当、くまさんのお弁当、それからぼくのお弁当はなんでしょう? 山脇さんの描く食べ物を見ていると、とってもお腹がすいてきます。
『もりのへなそうる』(福音館書店)
わたなべしげお 作、やまわきゆりこ 絵
こちらはよみもの。『エルマーのぼうけん』(福音館書店)を翻訳した渡辺茂男さんの作です。5歳のてつたくんと3歳のみつやくんの兄弟は、森で宝探しをしていると、大きな赤と黄色の縞模様のたまごを見つけます。それは、へんてこなかいじゅう「へなそうる」のたまごでした。食いしん坊でおくびょうで、へんな言い間違えをするへなそうる。てつたくんとみつやくんは、へなそうるといっしょに、かくれんぼをしたりおたまじゃくしをとったりしていっぱい遊びます。
山脇さんの描くへなそうるの表情が、なんともユーモラス。へなそうるのちょっと変わったしゃべり方や、楽しい子ども遊びの世界に、子どもたちは夢中になること間違いなしです。
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