学生のころ数学が苦手だった。数学なんて何のためにあるのかわからない。これは、そんな人にこそ読んでほしい数学の本だ。
結婚する確率を上げるには、何人と付き合って別れればいい？ プロ野球選手と結婚する女性はどのくらいいる？ 10％割引と10％ポイント還元って、実は「お得度」が違うの？ などなど、思わず気になるテーマを数学でどんどん解いていく。『面白くてやめられない！ 人生の数学』（宝島社）で、あなたの数学のイメージが一変するかも。
本誌から一つ、人生に役立つ数学をご紹介しよう。
ケーキを3等分する方法。多くの人が、人生で一度はぶつかる難問だ。
なんとなく3等分でしょ！ とごまかしたり、側面から切ってみたり、たくさん切って配ってみたり......と、悪戦苦闘した経験もあるかもしれない。そんなややこしいことをしなくても、実は、スマートにケーキを3等分する方法があるのだ。
まず、下の図のように、ケーキを横に4等分する線を思い浮かべてほしい。まだ実際に切ってはいけないが、ナイフの先でなぞって補助線を描いてもいいかもしれない。
補助線を思い浮かべたら、1本目の切り込みを中心に向かって入れる。続いて中心から、4等分の線とケーキの縁が交わる点に向かって切る。すると下の図のように、きれいに3等分できるのだ。
6等分にしたいときはそれぞれの切り込みを反対側までのばせばよいだけ。これでもう、パーティーの参加者が何人になっても怖くない。
このほか、「新幹線の席の配置」や「男女の浮気率」、「モテの極意」から「四次元ポケット」まで、ありとあらゆる事象を数学で解説。数学は役に立たない？ いやいや、人生は数学であふれている！
■監修・横山明日希（よこやま・あすき）さんプロフィール
2012年、早稲田大学大学院修士課程単位取得（理学修士）。数学応用数理専攻。現在は株式会社math channelの代表、日本お笑い数学協会副会長を務めながら、数学の楽しさを世に広めることを目的とし、「数学のお兄さん」として活動している。著書に『笑う数学』（KADOKAWA）、『数式図鑑』（講談社、ブルーバックス）、『読み出したら止まらない！ 文系もハマる数学』（青春出版社）、『10歳からのおもしろ！ フェルミ推定』（くもん出版）などがある。
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