白い服を着てるのに、いまカレーうどんを食べたい。
やろうと思えば出来ないことではないが、そのためには服を一つ犠牲にしなければならない。それは避けたい。たとえ店に紙エプロンがあったとしても、それだけでは飛び跳ねる汁を防ぎきれない可能性が高い。でも、いまこの瞬間カレーうどんが食べたい――。
こんな時、どうすればいいのか。その答えが、宝島社が2022年4月18日に発売したムック『上品な人に見える食事のマナー』に記されている。
紙面では「汁さえ跳ねなければ、服が汚れることはない」と、麵を少量ずつ口に運ぶ方法を紹介している。
まず食べ始めるとき、麺はかき混ぜないように。丼の深い部分まで箸を入れて上下に混ぜると汁が跳ねるうえ、箸が必要以上に汚れてしまいます。箸先3㎝までを使い、表面を左右に静かにほぐしてください。 次に、上からごく少量、2~3本ずつ箸に麺を取って口に入れます。
これで第一関門はクリア。しかし、難しいのはここからだ。麵を口の中に入れる時にはどうするのか。ずずっとすすったとたんに、麺に絡んだ汁があちこちに飛び散るのを避けるには...
手順は次の通り。
箸で押さえながら麺を口に送り込む
麺の途中を箸で押さえて口に送り込みながら3回くらいに分けてすする。
麺の端をしっかりつかまえる
麺の端を離すと汁がビチャッと跳ねることに。最後まで押さえて食べて。
端っこを押さえる間、麺を唇ではさむことになるので、アツアツの場合は要注意。れんげがあれば、れんげに麺の端を入れてから、同様に箸で口に送りながら食べると、「アッツ!」ということもなく、より安全だ。
ちなみに、カレーのシミは目立つため、シミ抜きの手間や買い替えを考えると、黒や濃い色の服を着ている場合でも、食べ方を変えることが品格のうえでも、経済的にもずっとお得だという。
この方法は、ミートソースやラーメンなど、カレーうどん以外の服を汚しやすい麺類にも応用可能だ。
・ミートソースパスタの場合
→3~4本ずつを少しずつ巻きつける
フォークに巻きつける麺の量が多すぎると、ソースがこぼれたり、飛び跳ねやすくなったりする。3~4本をフォークのすき間にさし、くるくると麺の端まで巻いたあと口に入れてひと口で食べるのがポイント。すするのはマナー違反、スプーンを使うのも避けたほうがベターだ。
・ラーメンの場合
→スープを飲むときはれんげを持ち替えて
カレーうどんと同様に食べればOK。スープを飲むときは、れんげを右手に持ち替えて飲む。間違っても丼に口をつけないように。
この他、『上品な人に見える食事のマナー』には、「バゲットを食べたあとも美しくいたい」「丼物をおしとやかにいただきたい」「スープの完璧な飲み方をマスターする」「ミルフィーユの原形を最後まで保つ」といった「上品な食べ方」情報が満載。美しい食べ方をマスターして、毎日の食事を楽しくしよう。
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