年齢を重ねると肌のくすみや体型のくずれが気になる。忙しさに身を任せていると、そのカバーも覚束ない。でも、若いときとは違うから、と諦めてしまうのはもったいない。だって、人生はまだまだ長いのだから。では、いったい何をどんな風にしたら、今より綺麗になれる?
そんな女性の悩みに応えてくれるのが、スタイリスト歴15年、窪田千紘さんの『大人はもっと綺麗になれる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)だ。
窪田さんは服飾戦略スタイリストとしてこれまで1万人以上の女性たちの人生を輝かせる手伝いをしてきた。特にここ数年は、これまで蓄積した綺麗のメソッドを凝縮した「大人のビューティーキャンプ」を不定期で開催している。本書では、この「大人のビューティーキャンプ」のメソッドを77の黄金ルールとしてまとめた。
本稿では、これからの季節に役立つ具体的なルールをピックアップして紹介しよう。
窪田さん曰く、なりたい自分に近づくには、洋服を着替えるのが一番手っ取り早く、洋服だけで「若見え」も「細見え」も簡単に叶うので、ダイエットは必要ないという。
着やせが難しくなる薄着の季節は、シャツワンピやロングカーディガンを羽織ってほっそり見せる。ポイントは、中の上下の色を揃えてから挟むこと。中は「白、外は黒」、または「中は黒、外はベージュ」のようにコントラストをしっかりつけると、縦長のラインが強調される。
「太って見られたくない」「くすみたくない」という、よくある2つの悩みを一気に解消させたいときはこのルール。ベースに明るい色を選び、濃い色の洋服で引き締める。または、明るい色の洋服を着て、黒いバッグや靴をアクセントしても。
おすすめは、「明るいベージュと黒(または紺)」とのコーデ。この色の組み合わせだとリッチな雰囲気が出ます。
ベーシックカラーばかり選んでいると、いつも同じ印象になりがちだ。新しい色に挑戦したい、でも引き締め効果もほしいなら、おすすめは「緑」。
特に深緑は黒やネイビーと同様に使え、白との相性も良いので、今持っている洋服との着回しも簡単です。黒やネイビーの服が多い人は、深緑の服を一着足すと洗練度がアップし、コーデの幅も広がります。
春夏ファッションの悩みごとは、二の腕・冷房・日焼け。そんなときは、カーディガンをさっと肩に掛けて。日除けになり、二の腕も隠せ、冷房が寒いときは袖を通せばいいから重宝する。
ベージュや白のカーデを羽織れば顔まわりが明るくなり、ボーダーならアクセントに。慣れたら、これほど便利なものはありません。
黄金のルールのほか、ポイントを押さえたコラムも掲載されている。
全身を黒にすると「大人の威圧感」が増す可能性大
同じアイテムでも5年前のものは古く見えるので更新させて!
ロングタイトスカート最強説
カーディガンも進化している
もやもやしたグレーはメリハリをつければ綺麗
ボーダーはボトムスにしても優秀
同じ立ち襟でも素材が変われば印象も変わる
以上ご紹介したほかにも、「着やせしたかったら胸元に"V"を2カ所つくってみる」「全体のシルエットを縦長にする」「大人が頼れるのは黒じゃなくて白」などのファッションアドバイスを、ぜひ、手に取って確認してほしい。
本書では、綺麗になるための秘訣を、準備編・ファッション編・美容編・マインド編の4章に分けてレクチャーしてくれる。今すぐできる簡単なことから、長い目でコツコツ積み上げていくことまで、綺麗になれるヒントが満載だ。77の黄金ルールを目次で確認して、読みたいところが悩みの種なのかも。
鏡の中で変わっていく自分に気づき始めたら、あとはあっという間!
早い人では数週間で、気になる部分が消えていくでしょう。
私たちは「綺麗になること」をあきらめたくない。大人だからこその魅せ方を身につけよう。次回は、「美容編」をお届けする。
■窪田千紘(くぼた・ちひろ)さんプロフィール
服飾戦略スタイリスト ヴィジュアルクリエーター
(株)フォトスタイリングジャパン代表取締役
1968年生まれ。米国の大学を卒業。広告代理店を経て2007年1月より独立。数万点の撮影経験をいかし、インスタブームの先駆けとなる。撮影関連のスタイリングを日本で初めて法則化し2010年(社)日本フォトスタイリングアソシエイションを設立。これまで全国の延べ1万人以上に人やモノを魅力的に見せるスタイリング方法を提唱し、数多くの主婦やOL層の独立のきっかけ作りに貢献する。
2014年よりプロデューサーとして手がけたファッションブログ「TOKYO REAL CLOTHES 大人世代リアルクローズ」は 身近な素人モデルを起用し体型や身長の違いで服を提案する先駆け的な存在に。これまでにない提案と企画力で圧倒的な支持を得て全世代1位の最強ブログに成長。2020年に始めたYouTubeチャンネル「お洒落迷子さんいらっしゃい」も大人気に。テレビ出演多数。2018年ミス・インターナショナル東京大会講師、2019年、2020年ミス・ジャパン東京大会講師をつとめる。著書多数。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?