「さぁ、ととのいましょう。」
本書『GO! SAUNA&SPA GUIDE【首都圏+全国編】』(朝日新聞出版)は、いま大ブームのサウナ&スパ+温泉のまとめ本。
NEO銭湯、アウトドア、貸切、女性専用、絶景、聖地巡礼、鍾乳洞......王道から超個性的な施設までBEST133をセレクト。サウナー、初心者、誰でも最高の「ととのいスポット」に出会える1冊。
本書は「首都圏サ活」と「全国サ旅」の2本立て。「首都圏サ活」では、老舗からNEWタイプのサウナまで東京&都心近郊の注目サウナを網羅。「全国サ旅」では、バラエティに富んだ全国のサウナを一挙紹介している。
サウナの発祥はフィンランド。2000年以上も前から存在していたという。日本への初上陸は昭和の頃。銀座に公衆サウナが生まれ、1964年東京オリンピックの選手村にサウナ施設ができて日本中に広まった。1990年代に第2次ブームが巻き起こり、現在は第3次ブームの真っただ中。
本書は「サウナー」「サ活」「サ飯」などの「サウナ用語」が頻出する。これらの意味は想像しやすいが、次の2つは説明しておこう。
【ととのう】
サウナ、水風呂、外気浴を繰り返すことで得られる、心身ともに整った状態のこと。五感が研ぎ澄まされたような感覚で、サウナハイ、サウナトランスとも呼ばれる。
【ロウリュ】
フィンランドのサウナ入浴方法の1つ。熱したサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させること。
ここでは、ラグジュアリー、洗練、人気をキーワードに、5つのスポットを厳選してみた。
■神田(千代田区) サウナ好きにはたまらない 夢のようなととのい空間
SaunaLab Kanda(サウナラボ カンダ)は、神田ポートビル地下1階にあるサウナ専用施設。56年続く印刷会社の旧社屋を改修してオープン。
「フォレストサウナ」、おひとり様専用の「からふろ」、桶の形を模した「OKE SAUNA」、池を眺めながら入る「IKE SAUNA」などがある。-25℃の「ICE SAUNA」では、フィンランド・ラップランドの外気浴を体験できる。
■新大久保(新宿区) 本格的な韓国式アカスリを楽しめる 女性のオアシス
ルビーパレスは、誕生して約32年。24時間営業の女性専用サウナ。
低温50℃でじんわり体が温まる遠赤外線サウナ、高温90℃のロウリュができるフィンランドサウナ、中温50℃のよもぎスチームサウナ、2種類の石が敷き詰められた麦飯石サウナがある。韓国伝統の美容法アカスリも充実。締めに食堂「ルビーカフェ」で、スンドゥブ・チゲやサムギョプサル定食などを堪能できる。
■代田(世田谷区) 東京にいながら旅気分が味わえる ラグジュアリーな温泉宿
由縁別邸 代田(ゆえんべってい だいた)は、箱根・芦ノ湖温泉の源泉から運んだアルカリ性単純温泉が満ちた、ヒバ造りの露天風呂が自慢。
女湯には、IZUMI KAN氏が手がけるオリジナルアロマを使用したミストサウナを設置。中庭に臨む内湯、和風モダンな客室、旬が味わえる本格割烹、茶寮などがある。日帰り温泉プランも。写真を見ているだけでもうっとりする。
■鎌倉(神奈川) 古都・鎌倉らしい和の空間で "お茶"がテーマのロウリュを
KAMAKURA HOTELは、星空グランピングや国産酒専門のバーなど、新感覚の鎌倉ステイを楽しめる人気ホテル。中でも注目は、完全貸切制のサウナ。
茶室をイメージした室内で"お茶"がテーマのサウナを体験できる。サウナストーンに緑茶をかけることで、お茶のやさしい香りに包まれてととのう。いつか泊まってみたい、憧れの癒やし空間。
■静岡県静岡市 考え抜かれた動線でサウナ満喫 全国屈指の人気を誇る聖地
サウナしきじは、サウナーで知らない人はいないと断言できるほど、全国的に有名な施設。フィンランド式と韓国式の2種類のサウナがある。
韓国式の薬草サウナには韓方医が特別に調合した漢方薬が、風呂にはそのまま飲める良質な天然水が使用されている。サウナ→水風呂→漢方薬草風呂→休憩→サウナと、効率よく満喫できる配置も人気の秘密。
本書はフルカラーで、「MAXととのうサウナの入り方」や施設周辺の「サん歩」スポットなど情報満載。ちなみに、サウナには「脳疲労がとれて思考がクリアに!」「肩こりや腰痛改善!」「集中力アップ!」「脳が休まり瞑想した後のように!」という効果があるそうだ。気になる「ととのいスポット」に出かけて、あなたもととのってみては?
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