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イライラしたときの対処法。「凛とした心」を、茶道でそだてる。<第3回>

「お茶」を学ぶ人だけが知っている 凛として美しい内面の磨き方

 何にも乱されず、凛として穏やか。そんな内面をつくってくれるのが、茶道だ。しんとした空間で、相手のことだけを思ってお茶を点てる。その心得と礼儀作法が、美しい心を育ててくれる。

 さらには、生活習慣・所作・コミュニケーション力・「和」の知識・健康などなど......お茶は、私たちにさまざまなよいことをもたらしてくれるのだ。

 でも、茶道ってなんだか敷居が高そう......。そんなあなたにおすすめしたいのが、『「お茶」を学ぶ人だけが知っている凛として美しい内面の磨き方』(実務教育出版)。裏千家茶道家の竹田理絵さんが、心を育てる茶道の本質を、ていねいにわかりやすく教えてくれる。

 ここでは特別に、第1章全文を11回の連載形式でご紹介する。第3回は、イライラしたときの対処法。お茶の心が、気持ちを静めてくれる。

はじめから読む


(以下本文より)
自分の心と向き合う ――落ち着いた心になる

 日常のちょっとしたことにイライラしたり、落ち込んだり、心を乱してしまう時ってありますよね。
 そのような時は、ちょっと立ち止まって自分の心と向き合い、心を整えてあげてください。

 お稽古にいらした生徒さんが「実は前回、家族と喧嘩してイライラした気持ちでお稽古に来たんです。でも、静かにお点前をして自分の心と向き合ううちに心が落ち着いてきて、笑顔で家に戻ることができました」と喜んでくれました。

 自分自身を見つめて心を整えていくことで、いらないものがそぎ落とされ、自分にとって本当に必要なものが何かが見えてきます。
 心が乱れた時には、ちょっと休んで、静かにお茶を飲んでみませんか。張り詰めた気持ちがほっと緩んで心が楽になり、新たな気持ちで次に進むことができるはずです。


■竹田理絵(たけだ・りえ)さんプロフィール
 茶道家(裏千家教授)、株式会社茶禅代表取締役。
 神楽坂生まれの三代目江戸っ子。青山学院大学文学部卒業後、日本IBMに入社。日本の伝統文化の素晴らしさを伝えるため、退社後、株式会社茶禅を設立。銀座と浅草に、敷居は低いが本格的な茶道を体験できる茶室を開設する。世界30ヵ国の人々に日本の伝統文化を伝え、のべ生徒数は3万人超。また、10ヵ国以上の国々に赴き、さまざまな場所で茶道の点前を披露してきた。2017年、ブルネイ国王即位50周年時にブルネイにて茶会を披露。各国首相や大使館、官庁、VIP、一部上場企業からの信頼も厚く、お茶会を多数実施。千利休から学ぶビジネス研修は経営者が注目し、企業研修にも取り入れられている。ハーバード大学等、茶道を取り入れた教育・教養研修実績多数。初めての著書『世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道』(自由国民社)は3.3万部を超えるベストセラーになった。
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竹田理絵さん

※画像提供:実務教育出版


 
  • 書名 「お茶」を学ぶ人だけが知っている 凛として美しい内面の磨き方
  • 監修・編集・著者名竹田 理絵 著
  • 出版社名実務教育出版
  • 出版年月日2022年2月 1日
  • 定価1650円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・272ページ
  • ISBN9784788926196

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