ヴァイオリニストで、ノルウェーハルダンゲル地方親善大使の山瀬理桜さん初のエッセイ『平等な国北欧流「幸せ」の在り方 悪いのはお天気ではなく、着ている服だ』(豆豆社)が発売された。
山瀬さんの愛するノルウェーは、毎年幸福度ランキング上位にランクインしている。ノルウェーの「幸せ」の秘訣とは? ノルウェーの作家ヨースタイン・ゴルデルさんをはじめ、ノルウェーの第一線で活躍する人々に山瀬さんがインタビューし、ノルウェーの幸福観を探った。巻末には、元モーニング娘。で女優の高橋愛さんとの「幸せについて」の対談企画も掲載。
山瀬さんは、ノルウェー人と結婚したピアニストの姉とともに、オスロにあるムンク美術館で日本人初のコンサートを開いたのをきっかけに、ノルウェーハルダンゲル地方の民族楽器・ハルダンゲルヴァイオリンと出会った。以後北欧で積極的に活動し、2003年から本格的にハルダンゲルヴァイオリニストとしての活動を開始した。
各メディアで活動が紹介されるようになり、2006年にはスタジオジブリの映画『ゲド戦記』にハルダンゲルヴァイオリンの演奏で参加。2007年にはハルダンゲルヴァイオリン使用日本初演となる音楽劇『ペールギュント』で好評を得るなど、まったく知られていなかったハルダンゲルヴァイオリンの認知を広げてきた。
山瀬さんは、活動が認められ、2018年にハルダンゲル自治区から「Good-will ambassador of Hardanger(ハルダンゲル親善大使)」に任命された。ノルウェーを愛し、そして、現地の新聞に「山瀬理桜が演奏を始めると、教会がスイングする」という見出しが書かれるほどノルウェーに愛されている山瀬さん。彼女の目から見るノルウェーと日本とは。
書名の「悪いのはお天気ではなく、着ている服だ」は、ノルウェーの有名なことわざ。「天気が悪いことを理由にしたら、ノルウェーでは何もできない」という意味のこの言葉には、「できない理由を考えるより、まずは行動しよう」という山瀬さんのメッセージが込められている。
衛生的で便利な国にもかかわらず、幸福度ランキングで上位に入らない日本。この国に住む私たちにとって、ノルウェーの人々の考え方は、人生を今よりももっと豊かに生きるためのヒントになるはずだ。「幸せ」とは何なのか、山瀬さんの目を通して考えてみては。
■山瀬理桜(やませ・りお)さんプロフィール
ヴァイオリニスト、ハルダンゲルヴァイオリニスト。吉本興業文化人所属。
1992年より国内外のオーケストラと共演、ノルウェーのムンク美術館内ホールをはじめ、日本と北欧でコンサートツアーを開始。NHK出演や、朝日新聞「天声人語」、日経新聞の文化面等各マスメディアに紹介され、北欧のメディアでも常にエンタテインメント情報のトップで取り上げられる。
2004年、ビクターエンタテインメントより『ゴールデンオーロラ』でメジャーデビュー。2006年、宮崎駿監督の短編アニメ『水グモもんもん』の音楽監督(作曲&演奏)担当。同年スタジオジブリ『ゲド戦記』にハルダンゲルヴァイオリンで演奏参加。2018年、ハルダンゲル自治区から「ハルダンゲル親善大使(Good-will ambassador of Hardanger)」に任命。2020年、YouTubeチャンネル「山瀬理桜の北欧学」配信開始。
国内外で「北欧音楽や文化」をテーマに演奏や講演を行い、ヴァイオリンとハルダンゲルヴァイオリンの指導も積極的に行っている。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?