何年も前に友人から言われたひとことや、出産時の夫の言動、過去に受けたパワハラや理不尽なクレームなど、その場では言い返すこともできずなんとなく済ませてしまったけれど、あとからイライラ...。そんな悔しい経験が、誰しも一度はあるのではないだろうか。
「思い出し笑い」ならぬ、「思い出し怒り」は、長い間引きずってしまいがちだ。そんな時におすすめの本がこちら。
『アンガーマネジメント』『怒りの扱い方大全』(日本経済新聞出版)などの著書がある、戸田久実さんの新刊、『あとから怒りがわいてくる人のための処方箋』(新星出版社)は、後から湧いてくる怒りの感情をうまくコントロールし、心をスーッとラクにするための具体的な方法をまとめている。
腹の立つ出来事があっても、その場は「大したことない」とやり過ごす。しかし、どうにも腹の虫がおさまらず、「次に会ったときにわざわざあらためて相手に抗議するのもおとなげない気がするし、そもそも自分が根に持ちすぎなんじゃないだろうか...」などと、思い出し怒りはなかなか気持ちの持って行き場がなく、頭の中でぐるぐると考えてしまう
そういう時は、あとからでも自分の気持ちを伝えられるのがベストだという。怒りは思い返すことで大きくなったり別の方向性に発展したりする可能性がある。これ以上怒りを大きくしないためには、時間が経っていたとしても自分の気持ちを伝えるのが良いという。
たしかに、仮に問題が解決しなくても、怒りを伝える機会があれば「モヤモヤ」は少し解消されそうだ。
本書の目次は以下の通り。
【もくじ】
はじめに
第1章 仕事編
第2章 家族・身内編
第3章 パートナー編
第4章 友人編
第5章 その他のシーン編
第6章 「怒り」と上手につきあう 心のトレーニング
おわりに
きっかけがちょっとしたことであったとしても、思い出し怒りを溜め込むと大きなストレスになる。上手に付き合って、スッキリとはきだしていこう。
■戸田久実さんプロフィール
アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。銀行・生保・製薬・通信・総合商社などの大手民間企業や官公庁で「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演を実施。「アンガーマネジメント」や「アサーティブコミュニケーション」「アドラー心理学」をベースとした「言葉がけ」に特化するコミュニケーション指導に定評があり、これまでのべ指導数は22万人に及ぶ。主な著書に『アンガーマネジメント』『怒りの扱い方大全』(以上 日本経済新聞出版)『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』(かんき出版)『働く女の品格』(毎日新聞出版)など多数。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?