YouTubeで人気の手相占い師・佐々木藍さんが、初心者でも手相が読めるようになる入門書『自分らしさを見つけるための手相の本』(風鯨社)を出版した。細かい線の話だけではない、手相占いの原理・原則をわかりやすく解説。手相に興味はあるけれど難しそう、手相の知識がまったくないのだけれどふれてみたい......そんな人に全力でおすすめしたい。
YouTubeチャンネル開設からわずか4ヶ月で、登録者数3万人超。累計動画再生数680万回超。「手相占い藍のmagicalチャンネル」で人気の手相占い師・佐々木藍さんが、初めての本を出した。
佐々木さんは、「線だけではなく、全体像をつかむこと」が手相のポイントだと言う。どういうことだろうか。
手相=線だけ、というわけではない。手相の要素は5つある。手のひらの形・指の長さで見る「手の形」、「丘」と呼ばれる手のひらのエリア、そしてみなさんご存じの生命線・感情線・知能線・運命線という4つの「基本線」、それ以外の「補助線」、それから「紋」と呼ばれる手のひらに現れるマークだ。土台である「手の形」や「丘」は自分のもともとの性質をあらわし、「基本線」は才能や気質、「補助線」は現在特に優れている能力、「紋」は今の運気や兆しというように、見るものが細かくなるにつれて短期的な占いとなる。
だから、まず見ておきたいのは「手の形」だ。手のひらの横幅と縦の長さを比べて、同じくらいなら「四角い手」、縦が長いなら「長方形の手」。手のひらの横幅と中指の長さを比べて、同じくらい・中指が短いなら「短い指」、中指が長いなら「長い指」だ。これらを組み合わせて、手の形は「土・風・火・水」の4種類に分けられる。
・「四角い手」で「短い指」:土の手。現実的で着実。
・「四角い手」で「長い指」:風の手。論理的な改革者。
・「長方形の手」で「短い指」:火の手。情熱的な挑戦者。
・「長方形の手」で「長い指」:水の手。柔軟で共感力がある。
あなたはどのタイプだろうか? ちなみに記者は水の手だった。自分では協調性に欠けていると思っていたが、意外にも柔軟なタイプらしい。共感力があると言えばそうかもしれない。また、体格と比べて手が小さい人は大胆な人らしく(反対に手が大きい人は慎重な人だ)、これは納得の診断だった。
占いはこのあと、金星丘・太陽丘......など占星術に対応した「丘」に進む。それぞれの丘に意味があり、丘のふくらみ具合、線やマークがどの丘にあるかで占うので、とても重要だ。詳しい占い方はぜひ書籍で知ってほしいが、どんな丘があるのか、以下の画像でざっと見ておこう。
本書は全ページフルカラーで、イラストやわかりやすい図解が添えられ、手相をまったく知らない初心者でも手に取りやすい。さらに、巻末には自分の手相の診断を書き込めるカルテ(チェックシート)もついている。至れり尽くせりの、まったく新しい手相入門書だ。
著者の佐々木さんは、仕事が軌道に乗ったときに思わぬ虚しさを感じ、自分の手相を見たところ、長い間夢だと思っていたことが実は本当に向いていることではなかったと気づいたそうだ。周りに流されたり、適応しようとしたりすると、本当の自分が自分でもわからなくなってしまうことがある。そんなとき、手相は何よりも自分自身を教えてくれる心強いパートナーだ。本当の自分を知りたくなったとき、この本とともに、両手を見つめてみてはいかがだろうか。
■佐々木藍(ささき・あい)さんプロフィール
手相占い師。手相占い 藍主宰。
公立中学校教員、ネイリスト、ラジオ局パーソナリティ等を経験後、独学で手相を学び、2014年から占い師として活動。これまでに約8000人を鑑定。手相の知識を日常の生活で活かしてもらうため、手相鑑定や手相講座、YouTube配信などを通して、わかりやすくカジュアルに手相の知識を伝えている。
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