最近、自己肯定感を上げる方法がよく話題になる。誰しもが抱えるコンプレックスや自己肯定感の低さが漠然とした不安の原因になり、なんとか解消したい気持ちになる人は多い。
しかし、そんな風潮を吹き飛ばす本が登場した。それが、自身も「コンプレックスの塊」で自己肯定感が低かったと語るカウンセラー羽林由鶴さんの著書『ムリして変わろうとしなくてよかった』(主婦の友社)だ。
羽林さんは、体型コンプレックス、DV被害者、離婚後は貧困のシングルマザーとして、次々とどん底人生を経験。その後、「不幸から抜け出す」考え方や捉え方に気づき、ムリすることなく人生逆転に成功。13歳年下の東大卒の彼からプロポーズされ結婚し、現在は2人の孫がいるという。
コンプレックスを持ちながら幸せになった経験をもとに生み出した恋愛術やカウンセリングで恋愛カウンセラー、生き方カウンセラーとして活躍している。相談者の個性や本来持っている「いいところ」を導き出し、やさしくわかりやすく解決に導いてくれると、支持を集めている。NHKの「逆転人生」をはじめ、メディア出演も多い。
コンプレックスを抱えていても、自己肯定感を上げられる。無理をして自分を変え、辛い思いはしなくていいと羽林さんは説く。コンプレックス自体が消え去ることはなくても、自分の望む人生を歩めるのだという羽林さんの言葉は、説得力がある。
ではここで自己肯定感チェックをしてみよう。あなたは次の項目がいくつ当てはまるだろうか。
・コンプレックスがある
・孤独で生きるのがつらい
・変わりたい、変わらなくてはいけないと思っている
・自己肯定感が低い
・自己肯定感の上げ方がわからない
・自分の居場所がない、自分の居場所がわからない
ひとつでも当てはまれば、本書の考え方を実行してみてほしい。
多様性を重んじる今の時代、コンプレックスを抱える人にとっても、少しずつ生きやすい社会へと変わりつつある。自分がコンプレックスだと思っているところは、周りから見るとすごくキュートで、魅力的に見えることも多くあるのだ。
そんな時代を上手にとらえて、コンプレックスを無理になくそうとせずに、ありのままの自分を見つめると、「小さな幸せ」に気がつくことができるはず。そうやって「まあまあ悪くない自分」を見つけて、日々を過ごしていこう。それだけで十分に幸せだと、勇気づけてくれる一冊。
人と関わることを恐れず、自分のペースで未来の自分をつくっていこうと明るくなれる。
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