わが子への性教育は多くの家庭でどんなふうにすればいいのか、悩みとなっている。家族だからこそ恥ずかしくて話しにくい部分もあるが、学校では最低限のことしか教えてくれない。子どもへの伝え方も難しくて、悩ましい。子どもからの素朴な質問が飛んできた時、性の問題に悩んだ時に親として寄り添ってあげられるような関係になるにはどうしたらいいのだろうか。
2021年9月30日、『マンガでわかる 思春期のわが子と話したい性のこと』(新星出版社)が発売された。
ある日突然「ねえ、セックスってなあに?」と小学生の娘に質問されてフリーズした。
小学校の友だちに、新しく買った水着を着て自撮りして送ろうとしている子どもに気づいた。
中学生の息子が「昨日、彼女と出かけたんだ」と打ち明けてきたとき、つい「彼女って、どこの誰?」と怒ってしまった。
このような場面で、自分が親だったらどのように対応するだろうか。「性教育」は思春期より前のもっと小さいころから行うのが理想的だ。
性教育は体が大人に変化する現象を知るだけではない。「いのち」「ジェンダー」「人権」「防犯」など、成長とともに知っておきたいことばかりだ。そして、ネットや友だち、先輩などから誤った知識を身につけてしまうと危険な目に遭う可能性だってある。
性教育を適切に行い、子どもが悩んだ時におうちで何でも聞ける・話せる関係になるのが理想的だ。すでにお子さんが思春期を迎えているという場合でも、まだ遅くはない。そのためにも、親がしっかりと心構えをしておくために知識や対応の仕方を学ぶことが大切だ。
本書は、小中学生を対象とした「いのちの授業」や性教育の講座などで活躍中の直井亜紀さんが、子育てで実際に直面する悩みに対して、マンガをまじえて解説していく。
本書の主な内容は以下の通り。
「マンガ」どうして、こんなに不安なの? 1章 「ふつう」って思っていることは、本当にふつう? 2章 子どもの体の変化をポジティブにとらえる 3章 自分とパートナーの関係を見直す 4章 子どもの性的関心に向き合う 5章 家庭でしかできない性教育
子どもの体が成長していくのは喜ばしいことだが、親としては不安になることも多い。子どもの安全のためにも、家族の中で性について話しておくのは大切な時間だ。子どもが小さいころから、自然な形で性の話ができるよう、読んでおきたい。性教育に遅すぎることはない、明るくフランクに性の話ができる環境をつくっていきたい。
■直井亜紀さんプロフィール
助産師。一般社団法人ベビケア推進協会代表理事。聖母女子短期大学助産学専攻科(現・上智大学総合人間科学部)卒。第39回母子保健奨励賞受賞。令和元年度内閣府特命担当大臣表彰受賞。埼玉県、千葉県、東京都などを中心に、小・中・高校でいのちや性の講演実績、企業や専門職向けのセミナー講師実績多数あり。エッセンシャル・マネジメント・スクールフェロー(特別研究員)。田口ランディ氏のクリエイティブ・ライティング(文章創作)講座受講。音楽活動では、企画・歌手を務めたCD「あかちゃんのうた」が童謡ランキング1位を獲得。合気道初段。二児の母。
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