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「ヤンエグ」って何? 肩パッドの役割は? 20世紀末の「絶滅危惧種」カタログ

絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ

 肩掛けセーター、びん牛乳、チョーク投げ――思い出のアレは、もう絶滅しています。

 70~90年代の懐かしのモノ・コトを紹介する書籍『絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ』(カンゼン)が、9月16日、発売された。

写真は『絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ』(カンゼン)
写真は『絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ』(カンゼン)

 本書は、70年代から90年代にかけて流行しながらも今では絶滅してしまったモノ・コトを紹介する書籍。もう見かけなくなった"オワコン"な道具、服装、習慣、娯楽、職業、技術など約300を収録している。

写真は、はじめにのページ(提供:カンゼン)
写真は、はじめにのページ(提供:カンゼン)

 目次は以下の通り。

◆part1 生活(衣食住)
◯◯族/◯◯ギャル/ボディコン/ハマトラ・ニュートラ/省エネルック/肩パッド入りのスーツ/肩掛けセーター/ズロース/バンダナ/さまざまな◯◯君etc......

◆part2 学校
校内清掃のトラブル/ロケット鉛筆/士農工商/多面式筆箱/だるまストーブ/香り付き消しゴム/ボンナイフ/わら半紙/アルコールランプ/二宮金次郎像etc......

◆part3 趣味・娯楽
クイズ番組でハワイ旅行/2本立て上映/アクション刑事ドラマ/コント番組/ランキング形式の歌番組/2時間ドラマ/「しばらくお待ちください」/ポロリetc......

◆part4 職業・技術
プロボウラー/駄菓子屋/移動販売/改札に立つ駅員/エレベーターガール/銭湯絵師/宿直/写植オペレーター/習い事の塾/三輪トラック/電話交換手etc......

肩パッドを付けるのには理由があった

 今では無くなってしまったものの代表と言えば、肩パッド入りスーツだろう。本書のpart1では、これが流行った経緯を解説している。

 本書によると、肩パッドを入れるのには十分に合理性があったのだという。なで肩の人が通常のスーツを着ると背中にしわが寄ってしまうことがあり、それを防ぐために肩パッドが有効だったのだそうだ。

画像は肩パッド入りスーツと肩掛けセーターのページ(提供:カンゼン)
画像は肩パッド入りスーツと肩掛けセーターのページ(提供:カンゼン)

 また、学校でのチョーク投げも今では完全に絶滅した。本書によると、1980年代まではチョークを投げることは黙認されていたが、90年代以降は子どもの権利意識の向上の影響によってNGな行為になってしまったのだという。

写真はチョーク投げのページ(提供:カンゼン)
写真はチョーク投げのページ(提供:カンゼン)

 そのほか、アベックやヤンエグ、移動販売などを取り上げるページもある。

写真はアベックとヤンエグのページ(提供:カンゼン)
写真はアベックとヤンエグのページ(提供:カンゼン)

写真は移動販売のページ(提供:カンゼン)
写真は移動販売のページ(提供:カンゼン)

 今となっては懐かしいモノとコト。本書を読んで、それが流行ったあの頃を振り返るのもいいかもしれない。


 
  • 書名 絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ
  • 監修・編集・著者名造事務所 編著
  • 出版社名カンゼン
  • 出版年月日2021年9月16日
  • 定価1,540円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・192ページ
  • ISBN9784862556158

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