元おニャン子クラブの新田恵利さんが、6年半に及ぶ実母の介護経験をエッセイとして執筆した。「後悔のない介護」ができたという新田さん。エッセイでは、彼女の人生観とともに介護生活の様子が語られている。
新田さんは、1985年におニャン子クラブの会員番号4番としてデビュー。80年代のアイドルブームをけん引してきた。そんな新田さんも今年で53歳。あの頃のキュートな笑顔は健在だ。
新田さんは、タレント活動をしながら、寝たきりの実母の介護の知見を活かした講演活動を行っている。9月29日に発売予定の著書、『悔いなし介護』(主婦の友社)には、介護の始まりから終末期を迎えるまで、6年半に及ぶ新田さんの体験や心の動きが、細やかに綴られている。
介護は看取る行為であり、「ハッピーエンド」にはならないのが常だ。そんな苦しい状況の中、新田さんが「後悔なし介護」を行うために心がけてきたことの一つに、「言いふらし」がある。介護の苦悩を周囲の人にどんどん言いふらすことで、自分の内側に溜め込まないようにするのだ。
「不満は本人に言わず周りに吸収してもらおう」
「やれるだけやってダメなら、その時考えよう」
「喜ばれなくてもいい。自分がやりきったと満足できればそれでいい」
他にも、新田恵利流の「悔いなし介護の心得」を紹介。「イラつかない・病まない・後悔しない」を実現する介護の向き合い方のヒントが隠されている。いま介護をしている人や、これから向き合う人への参考になるだけでなく、過去の介護経験に後悔している人の気持ちにも寄り添う。
本書の目次は以下の通り。
第1章 介護で後悔しないために
第2章 介護の始まり
第3章 介護2年目
第4章 進行する認知症
第5章 終末期
介護を担う立場になって、不安やイライラを感じるのは当然だ。新田さんも例外ではなかった。うまく介護生活をやり遂げるためのヒントを彼女の語りの中から見つけられるはずだ。
■新田恵利さんプロフィール
1968年3月17日生まれ。埼玉県出身。1985年社会現象にもなった伝説のテレビ番組『夕やけニャンニャン』(フジテレビ)に出演。おニャン子クラブの会員番号4番として一躍人気を博す。1986年「冬のオペラグラス」でソロデビュー。おニャン子クラブ解散後もタレント、女優、執筆業だけでなく、2014年実母が介護4と認定され介護生活が始まると、企業などにも赴き、自身の経験に基づいた介護に関する講演なども多数行っている。
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