ふと気づくと白髪が増えた、パサつきやうねりがひどくてまとまらない、髪のボリュームが減ってペタンコになってしまう......。40代に入ったころから、髪のエイジングが加速した気がする。
女性誌「MyAge(マイエイジ)」2021 春号(集英社)と「美ST」2021年7月号(光文社)では、そんな40~50代の髪の悩みの解決策を特集している。
「My Age」の特集は、「若見え&美印象は髪質で決まる! ぺしゃ髪・パサ髪を本気でなんとかする」。髪が薄くなりぺったりしてしまう「ぺしゃ髪」と、ツヤがなく乾燥した「パサ髪」の改善策を紹介している。
「ぺしゃ髪」「パサ髪」を招く原因は、加齢や頭皮環境の悪化により、ヘアサイクルと血流量が変化することだという。さらに、紫外線や乾燥、白髪染めやパーマなどによって頭皮環境は悪化する。特に、頭皮の角層が剝がれやすくなる白髪染め後は要注意。ターンオーバーが乱れ、髪の成長が途中で止まったり、健康な髪が生まれにくくなったりするという。
そこで「My Age」では、3つの改善策を紹介している。
1.まめに頭皮を刺激する。シャンプー、ドライヤーは「髪」より「頭皮」を意識して
頭皮の血行を良くするために、まめに頭皮に触ることが大事。両手を組み、頭皮をはさむ簡単マッサージがおすすめだ。
また、シャンプーをする時は、髪ではなく頭皮を洗うことを意識する。シャンプー剤をつける前に、1分以上予洗いするのもおススメ。ドライヤーも髪より頭皮を乾かすことを意識する。
2.白髪染めの後は、炭酸シャンプーで頭皮環境を整える
白髪染めをすると、通常は弱酸性の頭皮が中性に変化する。その状態が続くと角層が剥がれやすくなるため、頭皮のpH値を下げた本来の弱酸性に近づけてくれる炭酸シャンプーがおすすめだ。
3.たんぱく質、女性ホルモン、抗酸化を意識した食生活を
髪を構成するたんぱく質や、女性ホルモン低下の影響を補うイソフラボン、老化対策となる抗酸化成分を多く含む食品を積極的に摂る。誌面では、肉や魚、卵、乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、ポリフェノールを含む緑茶やコーヒー、サプリメントなどが例としてあげられている。
続いて「美ST」の特集「『髪は、ほぼ顔』『髪型より髪質』時代の自分でヘアケア事典」から。
ヘアケアの基本、シャンプー&トリートメントについて、編集部が「Bestエイジングケアシャントリ」を選出。「泡立ちの良さ」「洗浄力」「洗い上がり」を実際に試した。ここでは、髪の悩みに合わせた特におすすめの5種を紹介する。
1.まとまりは欲しいけれど、ペタンコになるのが気になる人に(泡立ちNo.1)
シスレー ヘア リチュアル ボリュマイジング シャンプー/コンディショナー
2.自然由来でハリコシをアップさせたい人に
AVEDA インヴァティ アドバンス エクスフォリエイティング シャンプーライト/ヘアデンス コンディショナー
3.頭皮のニオイが気になり、なめらかに仕上げたい人に
イーラル プルミエ バランシングシャンプーSY(混合肌用)セラムトリートメント トリートメントDP(ディープモイスト)
4.頭皮も髪もしっとりさせたい人に(なめらかさNo.1)
オージュア ディオーラム シャンプー/トリートメント
5.優しい洗浄力でふんわりさせたい人に(頭皮しっとりNo.1)
イトリン エレメンタリー シャンプー N/ヘアコンディショナー N
ヘアケア剤は、まずは皮脂量にフィットする洗浄力のものを選ぶのが基本。さらに、頭皮ケア成分や保湿・補修成分がバランスよく含まれ、髪がまとまらない、ペタンとするなど自分の髪質に合わせたものを選ぶことも重要だという。
本誌ではこのほか、その日の髪や頭皮の状態で使い分ける「特化シャントリ」を紹介している。カラー直後の色持ちをよくするカラーケアタイプや、頭皮が荒れてかゆいときなどのスカルプケアタイプ、汗をかいたときの消臭タイプ、髪がごわつく時の集中ケアトリートメントなど。
この時期の注目は、梅雨の湿気で髪がまとまらない!という日におすすめの「うねりケアタイプ」だ。紹介されているブランドは、「MASUGU」「YOU TOKYO」「KASUI」の3種。それぞれ特色のあるアプローチで「うねり」「広がり」に対応している。
肌と同じくらい年齢を感じさせる髪。おしゃれをしても、髪がオバサンでは台無しだ。「て~んしの輪~♪」とまではいかなくても、清潔感と女性らしさを保つためのヘアケアをポジティブに楽しみたい。
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