「働き女子」という言葉には「バリバリ」「キラキラ」したイメージがある。
しかし、働くオトナ女子の日常には「仕事のやる気が出ない」「定時に帰れない」「上司が理不尽」「自分の時間がない」......など、モヤっとするあれこれがつきもの。モヤモヤにフタをして、バリバリ頑張らないといけないのだろうか?
そんなモヤモヤが尽きない働き女子にピッタリなのが、女性起業ビジネスプロデューサー・米山彩香さんの著書『毎日のモヤモヤ プチストレスが すーっと消える 働くオトナ女子のためのゆるっと習慣』(学研プラス)。本書は「会社に振り回されないゆるい生き方のコツ」37点を収録した1冊。
「いまのあなたのまま、ちょっとだけ肩の力を抜いて、ストレスフリーな毎日を手に入れるための"ゆるっと習慣"をまとめました」
米山さんは、大手電機メーカーの会社員に始まり、外資系臨床開発会社、特許事務所、法律事務所を経て、現在に至る。3年以上在籍した職場はないという。
会社員時代、大学院に通いながら弁理士を目指すも挫折。その経験と、大学院での研究成果や知見をもとに、行動の時短追求、徹底したムダの排除を実践。どの職場でも仕事のスピードを評価されたが、会社員の働き方に疑問を感じたそう。
そして昼休みの30分から副業を始め、会社員の収入を超えたことをきっかけに起業。事務所なし、従業員なしで独立1年目から億単位の売上を出したという。
会社や上司のムチャ振りを「大丈夫です!」「わかりました!」と笑顔でやり過ごさなければいけないモヤモヤ感。ガマンを重ねるうちに芽生える「会社なんてこんなもの」「働くってそういうこと」というドライな感情。そして「夢や希望なんて持てない」というあきらめの境地......。
こうしたモヤモヤが蓄積し、「大企業を飛び出して本当の自分を見つけた女性起業家」になった米山さんだが、本書は退職や起業に向けて背中を押すものではない。
「働くオトナ女子が抱えるそんなダークサイドの感情にフタをせず、働くうえで生じるあれこれの問題を"ゆるっと"かわしながら、毎日を気ラクに楽しむためのヒントをお伝えしています」
「私はいま、一日にたった2時間働くだけで、十分な収入を得ています」という米山さん。いったいどんな仕事術を駆使したら、そんなことが可能なのか。そこも非常に気になるが、本書は具体的な仕事術というより、"ゆるっと"働くための37のアイデアを6つの分野にわたり紹介している。
■目次
CHAPTER1 "仕事のモチベーション"をゆるっと!
CHAPTER2 "仕事の段取り"をゆるっと!
CHAPTER3 "人間関係"をゆるっと!
CHAPTER4 "生活習慣"をゆるっと!
CHAPTER5 "お金の使い方"をゆるっと!
CHAPTER6 "自分磨き"をゆるっと!
ここではCHAPTER1の「すぐに叶いそうな小さな目標を立てよう」を紹介したい。
年始に夢や目標を手帳に書き込んでも、結局、多忙な日常に埋もれてしまう。働きながら夢や目標を持ち続けるなど、よほど意志が強くなければできない気がするが、そこまで身構えなくていいようだ。ポイントは「なるべく目標設定は低めに」としている。
「小さな目標をひとつひとつ積み重ねることで、その先の目標が自然と見えてきて、やがて、最初の時点からすれば大きく見えた目標にも近づける。(中略)無理じゃないゆるっとした目標を立てて、ひとつずつ進めれば、物事はきっと進んでいきます」
CHAPTER2の「仕事の目標は途中でゆるっと方向転換」では、必ずしも「石の上にも三年」の精神で「絶対にやり遂げなくても大丈夫」とも。
転職を繰り返してきた米山さん自身「思っていたのとちょっと違ったな......」と感じ始めたら、すぐに別の目標を探したり方法を変えたりしてきたという。
「ひとつひとつの目標が小さいと、達成しやすいということに加えて、方針を細切れに見直せるので軌道修正がしやすいというメリットもあります」
「賢い女子は、ゆるく、あざとく、淡々と」――。必ずしもバリバリ頑張らないといけないわけではなく、むしろ"ゆるっと"頑張るぐらいのスタンスがよさそうだ。連休中の読書に、この「憂鬱な月曜日がちょっぴり楽しみになるヒント集」はいかがだろうか。
■米山彩香さんプロフィール
1987年生まれ、千葉県出身。女性起業ビジネスプロデューサー。理系大学卒業後、大手電機メーカーに就職。会社員として働きつつ、大学院に通いながら、弁理士を目指すも挫折。その後も転職を繰り返す。ストレスフリーなライフスタイルを実現したいと思うようになり、副業で始めたSNSでの情報発信をきっかけに起業。現在は、ゆるく、楽しく、気ままな毎日を過ごし、オトナ女子に向けたストレスフリーに生きるヒントを書籍やSNSで発信している。
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