阿部寛さん主演のドラマ『ドラゴン桜』(TBS)。16年ぶりに新シリーズの放送が始まり、話題を集めている。
その原作コミック『ドラゴン桜』とFFS理論を組み合わせ、個々人にぴったり合った勉強法を示唆する『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型【WEB診断付き】』(日経BP)が、4月23日に発売された。
『ドラゴン桜』は高校の再建に乗り出した弁護士の桜木建二が、1年以内に東大合格者第1号を送り出すべく熱血指導する物語だ。桜木の指導では、「勉強の型(カタ)を身につける」ことが重視される。闇雲に努力するのでは非効率で、自分に合うやり方を探すことが大切なのだ。
この時に「FFS理論」が役に立つ。FFSとはFive Factors and Stressの略で、人間の特性を「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」という5つの因子に整理し、その人の反応や行動を計測するもの。
FFS理論では、人間の生来の性格の個性は、大きく「保全性」が高い人と「拡散性」が高い人とに分けられるという。
そして、「保全性」が高い人は積み重ねを苦にせず、一歩一歩階段を上るようなやり方が得意。一方、予想していない事態への対応が苦手な傾向がある。
「拡散性」の高い人は、興味が次々と移り変わり、柔軟な発想ができるが、こつこつ反復練習をさせられるとみるみるテンションが下がっていく。
このように、性格によって得意・苦手なことは全く異なる。そこで、学習法もそれに合うものにすると効果が出やすいという。
本書ではまず、学ぶ人のFFS理論による分析を行う。そして、コミックの名場面を見ながら桜井の「型」をさらにかみ砕いて、それぞれのタイプに合った取り入れ方を学んでいく。
本書の目次は以下の通りだ。
【第1章】~あなたはいきなり水に飛び込めるタイプですか?
学びには「型」がある
【第2章】~「"カタ"がなくてお前に何ができるっていうんだ」
「型」の重要さを意識する
【第3章】~保全性は「世界の標準化」、拡散性は「守破離」を目指せ
自分の「型」を磨く
【第4章】~科目の「得意」「苦手」は「型」が合っていないだけかも
苦手に「型」で向き合う
【第5章】~あなたが達成しやすい「目標の立て方」がある
「型」と目標設定
【第6章】~「予定を守れない」が辛いか 「予定がある」ことが辛いか
計画を「型」で管理する
【第7章】~「歯を磨くように」勉強する境地に達するために
「型」が日常になる日
【第8章】~究極の学びは「自分を知る」 それには「他人」が欠かせない
競争と「型」で究極の学びへ
【コラム】小さなお子さんの個性を推測する方法
【寄稿】「勉強を頑張ってはいけない」と桜木は言った
(コルク代表 佐渡島庸平氏)
「自分は勉強ができないから」とハナからあきらめている人は、勉強ができないのではなく、勉強の方法が合っていないだけかもしれない。FFS理論は大学受験のみならず、資格取得や昇級試験にも通じる。「自分には無理」と決めつけず、息抜きも兼ねて勉強法の見直しをしてみてはいかがだろうか。
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