デビュー作の『死にたい夜にかぎって』がドラマ化されるなど注目を集める、爪切男さんの最新エッセイが発売された。少年時代のクラスメイトの女の子たちとの思い出を綴る、センチメンタルなスクールエッセイだ。
2021年4月26日、『クラスメイトの女子、全員好きでした』(集英社)が発売された。
「おまえは、女の子と恋はできないだろう」
突然、父親から告げられる小学生の爪切男さん。そして、顔や家柄で女を落とすことができないからと、「たくましい心」を持つようにアドバイスをされる。
そして、爪切男さんは父に問う。みんなが恋をしているときにどうしたらよいのか。
「女の子たちの顔や、話したこと、過ごした時間をずっと覚えとけ。それは、おまえが大きくなったら、ほんまに大切な宝物になる」
父の回答は「覚えろ」というものだった。以降、爪切男さんは女の子を観察するようになる。
授業中によくゲロを吐く女の子。
毎日鼻くそを食べていた女の子。
フランスからやってきた金髪の転校生。
ウォータークーラーの飲み方が汚いクラスのマドンナ。
私を本気で殺そうとした幼なじみの女の子。
爪切男さんにとってすべての時代の女の子が素敵な存在となっていく。どの子も、その子だけの輝きと可愛さを持っているのだ。本書は40代となった爪切男さんが覚えたクラスメイトの女の子へ綴る「時を越えたラブレター」集だ。
本書は、全20篇のエッセイで構成される。優しくそしてほろ苦く描かれたクラスメイトとのやり取りは、読むあなたのクラスメイトとの日々を思い出させるに違いない。
また、本書の刊行にあわせて4月29日には、著者の爪切男さんとテレビディレクターの上出遼平によるオンラインイベントが実施される(詳細は青山ブックセンター公式サイト)。気になる方は要チェックだ。
自分の学校生活に思いを馳せながら、読んでみてはいかがだろうか。
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