学校教育の中でも防災教育が重視されるようになった。実は、いざという時にものが不足している時には、「工作」で補うこともできる。今回は、工作を通じて防災を学べる1冊を紹介する。
2021年2月4日『つくって役立つ! 防災工作 水・電気・ガスが使えないくらしを考える』(学研ホールディングス)が発売された。
まず、本書では、被災時に水・電気・ガスなどのインフラが止まる理由や、インフラが止まると使えなくなるものについてイラストを交えて説明されている。
たとえばトイレ。マンションなどでは停電すると水道が止まってしまうケースもある。そんなときのために、段ボールで簡易トイレを作る方法が紹介されている。漢字にはルビが振ってあるので、低学年の子でも読むことができる。
このほか、身近なものを使って簡単にできる工作を25点も紹介。手順ごとに詳細なイラストがあるので安心だ。
水が使えないときに役立つ「新聞紙を使った食器」、明かりがないときに役立つ「ツナ缶を使ったランプ」、ベッドがないときに役立つ「段ボールを使ったベッド」など、実際に利用する場面を想像しやすい。
本書の目次は以下の通り。
・第1章 水が使えないときに役立つ工作
牛乳パックで食器、段ボール箱で非常用トイレ、ペットボトルでシャワーなど
・第2章 電気が使えないときに役立つ工作
懐中電灯とポリぶくろでランタン、ツナ缶でランプ、ペットボトルと牛乳パックでほうきとちりとりなど
・第3章 ガスが使えないときに役立つ工作
空き缶でコンロ、新聞紙でコートと腹巻き、ブルーシートと新聞紙でねぶくろなど
・第4章 避難所でのくらしを考える
キッチンペーパーやハンカチでマスク、新聞紙でスリッパ、段ボールでパーテーション、ごみぶくろでレインコートなど
心の準備がないと、災害が起きた時パニックになりやすい。楽しい工作を通じて、日ごろから防災意識を高めてみるのはいかがだろうか。長期休暇の自由研究や工作の課題にも良さそうだ。
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