読むべき本、見逃していない?

「控えめ」だけでは生き残れません!

ニューヨークで学んだ最高の魅せ方

 ニューヨークの女性はよく「Appearance is everything.(人は見た目がすべてよ)」と言うそうだ。

 これは見た目が良ければいい、という意味ではない。さほど見た目に気を配っていなかったとしても、彼女たちの存在感、アピール力は圧倒的。それは「自信」から来ているという。

 本書『ニューヨークで学んだ最高の魅せ方』(あさ出版)は、ニューヨークと東京で長年、アパレル業界の最前線をひた走ってきた好印象プロデューサー・原田眞里さんが「自分を100%輝かせるセルフプロデュース術」を伝える一冊。

 「混沌とした今の時代、『控えめ』だけでは生き残れません。(中略)『好印象に魅せて』、常に『選ばれる』自分になれば、自信も自然と手に入ります」

 原田眞里さんは、ニューヨーク州立ファッション専門学校F.I.T.卒業。ニューヨークのアパレル業界で約10年のキャリアを積む。帰国後、ファッションデザイン企画会社を設立し、独立。デザイナー、バイヤー、コンサルタントとして20年以上にわたり、8000人以上の女性たちの装いと印象作りをサポート。株式会社プレミアムステージ代表取締役。好印象プロデュースアカデミー主宰。

アピールしたもん勝ち

 「食うか食われるか!」「勝つか負けるか!」の戦闘態勢で生きているのがニューヨーカー。そんなエネルギーが渦巻くところで、原田さんは高校卒業後から約10年間暮らした。

 1つ目の職場は、無給が条件。仕事は「ただのパシリ」だったが、文句も言わず、黙々と積極的に働いた。ところが、「あなたは自分の意見を言わないし、何を考えているのか全くわからない!」とクビを宣告される。

 「前回の教訓を活かして、なんとか自分を印象づけよう!」と、新たな職場では服装、表情にも気を配った。当時は今以上にアジア人への風当たりが厳しく、最初はロクに口もきいてもらえなかったが、しだいに風向きが変わっていったという。ここで学んだのが、「印象づけることの大切さ」だった。

 「アピールしたもん勝ち。アピールしないと負け。ニューヨークでは、皆が競争しているのです。(中略)自分を『魅せて』戦っているのです」

3つの軸を整える

 自分の「魅せ方」を知り、効果的にアピールするには、「ファッション」「アクション」「マインド」の3つの軸が大切という。

1 ファッション(装い、色使い)
2 アクション(笑顔をはじめとする表情、話し方、姿勢、身のこなし)
3 マインド(心の在り方、考え方)

 もともとの自分らしさをベースに、戦略的に意図するイメージを作り上げることを「印象戦略」といい、どれか1つの軸だけに気を遣えば良いというわけではないそうだ。

 たとえば、おしゃれでセンス抜群なのに、人の悪口やうわさ話ばかり。これはNG。3つの軸が偏りなく、バランス良く整ってこそ好印象であり、「印象戦略」は成功するという。

デコルテは、レフ板

 本書は「Chapter1 好印象とは何か」「Chapter2 ファッション『色彩術』」「Chapter3 ファッション『服装術』」「Chapter4 アクション」「Chapter5 マインド」「Chapter6 『選ばれる人』になる方法」の構成。

 まず、Chapter2「印象を明るく見せてくれるホワイトマジック」から。

 原田さんには、受講生に必ず見せる2枚の写真がある。1枚は、黒いジャケットに黒いインナー。もう1枚は、黒いジャケットに白いインナー。2枚を比べると一目瞭然。白いインナーでは顔色が明るく見え、黒いインナーではくすんで老けて見える。

 「私はこれを、『ホワイトマジック』と呼んでいます。女性のデコルテは、『レフ板』です」

 デコルテ、胸元で使う色はみごとに顔に反射するという。いつも黒、紺、グレーを着ている人にも、明るい色のインナー、ストール、スカーフなどで胸元を飾ることをすすめている。

身体は着るもので作られる

 Chapter3「服選びより体型選びがものを言う」にはドキッとさせられた。

 体型維持は、ニューヨークのエグゼクティブにとって死活問題。「能力のある者は自分の健康管理、見た目管理ができて当たり前。肥満なのは能力のない証拠」と思われるのだとか。

 原田さんがニューヨークでアシスタントをしていたとき、ショールームモデルの女性がスタイル維持の秘訣をこう語ったという。

 「常にタイトでボディラインが見える服を着るようにしているの。なぜなら『身体は着るもので作られる』からよ。ルーズな服を着ていると、あっという間に身体のラインは崩れるわ!」

 ニューヨーカーのスタイルキープに対する意識の高さを見習い、まずは体型を隠すためにオーバーサイズばかりを着る習慣を改めなくては......。

 このほか「パーソナルカラー簡易診断の方法」、「好印象を与える色の使い方のコツ(黄金比は3色使い)」、「バランスで魅せる方法(「AIXYの法則)」など、3つの軸を整える具体的なコツは本書をご覧いただきたい。

 「好印象はマインドが9割」、それが「魅せ方」に表れる――。これが、長年印象作りをサポートしてきた原田さんの「持論」としている。

 「身体と心。外見(ソトミ)と内面(ナカミ)。これらの軸がしっかりつながったとき、人は最大に輝くと信じています」

 セルフプロデュース術のテキストとしても、ニューヨーク体験記としても、本書は興味深い。ニューヨークのエネルギーを感じて、「控えめ」から「魅せる」自分に変わりたくなる一冊。



 


  • 書名 ニューヨークで学んだ最高の魅せ方
  • サブタイトル自分を100%輝かせるセルフプロデュース術
  • 監修・編集・著者名原田 眞里 著
  • 出版社名あさ出版
  • 出版年月日2021年1月30日
  • 定価本体1300円+税
  • 判型・ページ数四六判・216ページ
  • ISBN9784866672564

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