友人へのプレゼントにちょっとひねりのある面白い本をお探しなら、『古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 新生代編』(技術評論社)はいかが?
古生物たちの大きさを数字ではなく、感覚的に伝えることにこだわったビジュアルブックシリーズの第三弾。第一弾は「古生代編」(2018年刊)、第二弾は「中生代編」(2019年刊)で、いずれもさまざまな時代の古生物を現代の身近な風景に配置し、その特徴を解説するというユニークな内容。
例えば、1年の終わりに居酒屋で職場の仲間と乾杯するシーン。そこには"新入社員"の大きな飛べない鳥が混じっている。今から4000万年前に滅んだ生物だ。鋭く大きなくちばしを持つが、主食は植物だからヒトが襲われる心配はない。
また、今の時期にぴったりな雪遊びのお供にはマンモスがおすすめされている。マンモスの中でもケナガマンモスを取り上げて、寒冷地仕様の特徴を解説しているのだ。
面白かったのは、日本橋の道路を車が来ないか確認してから渡る都会慣れしたナウマンゾウだ。牙の先からしっぽまでは2車線分はあるように見える。"史実"ではもちろん絶滅しているが、その化石は日本橋にある都営新宿線浜町駅の工事中に見つかった標本があるそうだ。
いずれのページも遊びの要素と"史実"に沿った内容とのバランスが絶妙でツボにはまる。
古代のロマンを感じながら読めば誰かに話したくなる、大人が楽しめる図鑑だ。
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